区民の皆さんと進める対話の区政

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杉並区長　岸本　聡子

あけましておめでとうございます。
区民の皆さんには、新年をお健やかにお迎えのことと思います。
昨年は、世界各地で起こっている紛争や戦争に心を痛め、平和について強く考えた年でした。子どもたちの目には、この世界がどのように映っているでしょうか。そして、私たちはこの痛ましい事態に対し、何を成せば良いでしょうか。世界中の誰もが皆、恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有しています。私はこの意味と責任を考え続け、行動することを新年に改めて決意します。
さて、私は一昨年の夏に区長に就任して以来、「対話による区政」を進めてまいりました。できるだけ多くの区民の皆さんの意見や提案に触れられるよう、幾度となく対話集会に足を運び、積極的に意見を交わしてきました。区民の皆さんと共に気候変動対策を推進するため、昨年から準備してきた「気候区民会議」が、3月から始まります。また、区のお金の使い道を区民の皆さんと考える「区民参加型予算」の取り組みも、いよいよ2月開会予定の区議会第1回定例会に予算案として提出する運びとなりました。今年は「すべての子どもが、自分らしく生きていくことができるまち」を実現するため、「(仮称)子どもの権利に関する条例」の制定に向け、子どもの考えや思いを聴きながら取り組んでまいります。
私が大切にしている対話・協調・理解・寛容・正義は、平和があって初めて追及できるものであり、同時に平和への道でもあると思います。
私は、今年の言葉として「人道」を選びました。私が進めたい区政の在り方、人と人との対等な関係の在り方が、平和へとつながっていくという願いを込め、ひとの道、「人道」を胸に、今年も区政に全力で臨んでまいります。
区民の皆さんにおかれましても、どうぞよろしくお願い申し上げます。