荻窪消防団 南星佳
プロフィール:南星佳(みなみ・せいか)
世田谷区で生まれ、杉並区で育つ。地域活動に興味があり、荻窪消防団第四分団に入団。
後に母と妹も入団し、家族3人で共に活動中。現在大学3年生。消防団の活動と学業を両立している。
Q:消防団に入団したきっかけを教えてください。
A:家の近くに荻窪消防署があって、友達と遊んでいるそばにはいつも消防署の存在がありました。消防署の入り口には消防団員募集のポスターが貼ってあったので、消防団の存在は以前から知っていて、同級生の中には杉並少年消防団で活動している子もいたので、親しみを感じていました。
私は小学校から私立に通っていたため、地元でのつながりがどうしても作りづらく、地域の中で何か活動をしてみたい気持ちを持っていました。あるとき、母と「地域活動って何があるかな?」と話しながら調べてみると、消防団が出てきて。ずっと身近な存在だったこともあり、やってみたい気持ちが湧いてきたので、荻窪消防団のホームページやSNSをチェックした後、挑戦しようと応募しました。
Q:消防団に入って、学業との両立など大変な面もありますか?
A:自分のペースで活動できるので、学業との両立は問題ありません。今は月4回ほどのペースで、活動に参加しています。活動内容は男性と同じものをこなしますが、分団長の気配りも細やかで、若いからとか女性だからとか、そういったことで難しさを感じる場面もないです。ベテランの女性団員もたくさんいて、皆さんがはきはきと意見を発言されているところを見ているので、安心して参加できています。力の弱い女性が救護のときにうまく力を入れるにはどのように体を使えばよいのかなど、女性向けの訓練もあり、勉強になっています。
Q:身近にあった消防団に入団して、驚いたことはありますか?
A:入団前は、消防団と聞くと、火災現場に駆けつけて活動する姿を思い浮かべていたのですが、実際に入団してみると、それ以外にもさまざまな活動があることに驚きました。例えば地域の学校や施設での応急救護訓練指導・防火防災訓練指導だったり、祭りでの警戒活動だったりと、いろいろな場所へ行って活動をする。地域とのつながりがこんなにも濃いものだとは知らなかったので、意外でした。今、なかなか地域との関係をつくるのが難しい社会だと言われている中で、こんなふうに地域の人たちと密に関われることは素敵だと思うし、もしものときなど防災の観点からも大切なことだと感じています。
Q:活動の中で大切にしていること、心がけていることは何ですか?
A:普段なかなか関わる機会のない年長の方との活動において、分からないことがあればしっかりと聞き、コミュニケーションを取ることを心がけています。あとは、当たり前ですが自分の暮らしの中でも火の元は絶対に気をつけよう! と、気を引き締めています。
Q:消防団のやりがい・魅力はどんなところにあると感じますか?
A:消防団で活動していると、多くの場面でたくさんの人に「ありがとう」という言葉をかけてもらいます。活動服を着て移動しているだけで、「頑張ってね」と声をかけてもらうこともあり、自分が何か役に立っているのかなと思うと、やりがいを実感します。消防団には幅広い世代がいて、私にとってはすごくいい刺激になっています。自分と同じ世代の方も、もっと増えたらいいなと思うので、興味のある人はぜひ入団してほしいです。
「一緒に活動しましょう!」
■消防団の主な活動
◇災害時には…
火災発生時の消火活動をはじめ、大規模災害発生時には救助活動・応急救護活動を行います。また、大雨で河川が増水したときなどには、被害拡大を防ぐための処置、住民の避難誘導などの水災活動を行っています。
◇平常時には…
災害活動・応急救護訓練などのさまざまな訓練を行い、有事に備えています。また、地域の方に対して、応急処置の講習会や、火事を起こさないための啓発・広報活動などを行っています。
■消防団員募集!
・仕事・学業・家事などと両立して、自分のペースで活動できます
・活動に対して、報酬・費用弁償を支給します
・万が一、活動中に負傷したなどの場合は、公務災害補償制度があります
区内には、杉並消防団・荻窪消防団があります。消防団員は非常勤特別職の地方公務員として、消防署と連携しながら活動をしています。詳細は、首都東京を守る消防団ホームページをご覧ください。
対象:区内在住・在勤・在学で18歳以上の方ほか
問合せ:
・防災課
・杉並消防団(杉並消防署内)【電話】3393-0119
・荻窪消防団(荻窪消防署内)【電話】3395-0119
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