■京都から西荻窪へ。拠点を移して作家活動に励む
Q:京都から西荻窪へアトリエを移された経緯を教えてください。
A:関西で親しくしていた刺しゅう作家さんが上京して西荻窪にアトリエを構えていて、私も時々そこで切り絵教室を開かせてもらっていました。するとある日、その作家さんから電話がきて、「綾野ちゃん、下の部屋が空いたから明日押さえてね!」と声をかけてくれて。突然の出来事でしたが、東京に行って活動の幅を広げたいという思いは以前からあったので、次の日にその部屋を申し込みました。その後、場所は変わりましたが、今も西荻窪のアトリエで制作と切り絵教室を続けています。
Q:西荻窪の住み心地はいかがですか?
A:西荻窪はコンパクトでありながら、すごく充実感のあるまちだなと思っています。個人店がたくさんあって、それぞれの個性が垣間見られる魅力的なお店が多いですね。クリエーターも多いし、近所のお店の方とたわいのない話をしている中でも、創造的な感覚を覚えることが多くてとても刺激になっています。また、私は食べて飲むことが大好きなので、ディープなお店からカジュアルなお店まで、いろいろな所で西荻ライフを満喫しています。
Q:切り絵作家としての今後の活動についてお聞かせください。
A:一時出産でお休みしていましたが、今後は西荻窪での切り絵教室を再開し、制作活動にも力を入れていきたいです。また、以前から取り組んできた、YouTubeなどのSNSを通して切り絵の魅力を伝える活動も引き続き頑張ります。SNSを見た方から「作ってみました」「やってみたら楽しかった」などの声をもらうと本当にうれしくて。私が切り絵を始めた頃は珍しがられましたが、今は少しずつ切り絵が一般的な趣味として浸透しつつあるのかなと思います。
Q:今回の記事を見て、切り絵に興味を持つ方も増えるかもしれませんね。
A:簡単な図案でしたら、初心者でも十分楽しめるのでお勧めです。切り進めながら、うまく切れるたびにうれしい、そんなささやかな喜びの繰り返しを味わえるのが切り絵です。興味がある方はぜひ挑戦してみてください。たくさんの人に切り絵の魅力や作ることの楽しさが伝わり、切り絵を楽しむ人が増えていくといいなと期待しています。
■Let’s try!
◇用意するもの
図案・黒い紙・トレーシングペーパー・色和紙・テープ・デザインカッター・カッターマット・のり など
(1)図案を黒い紙に貼り付けて、内側の白い部分・輪郭をカッターで切り取ります
(2)色を付けたい部分にトレーシングペーパーを当てて型を描き取ります。
(3)(2)のトレーシングペーパーを付けたい色の和紙に乗せて切り抜きます。
(4)切り抜いた和紙を切り絵の裏からのりで貼り付けて完成!
「できあがり!」
■YouTubeで配信中!「すぎなみビトMOVIE」
すぎなみビト「佐川綾野さん」のインタビュー動画を、本紙3面掲載の2次元コードからご覧いただけます。
「杉並区公式チャンネル」検索
<この記事についてアンケートにご協力ください。>