特集 突然の大雨(局地的な大雨など)どうする そのとき、私たちができることは

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これからの時期は、台風の発生や梅雨前線などの影響で、短時間で非常に強い雨が降るなど、わずかな時間で大きな被害をもたらす可能性があります。突然起こる水害を想定し、一人一人が事前に備えることが大切です。今号では、水害を減らすために家庭でできる取り組みについてご紹介します。

■雨が降ってきたらできること～大雨のときは「排水量を抑える」行動を!
区内の下水道は、皆さんの自宅からの排水と道路などに降った雨水を一つの下水道管に合流させて排水する方法を取っています。局地的な大雨などが降ったときには家庭からの排水量を抑えることで、水害を減らすことができます。

◇大雨が降ったときの排水イメージ
大雨が降ったときは、浸水から市街地を守るため、下水を川に放流します。
※晴天・小雨のときは、水再生センターに集めて浄化しています。

・入浴中は…湯船の水はタイミングをずらして排水してください
・洗濯前に…すぐに洗う必要のある衣服かどうか確認してください
・料理・食器洗い中は…水を出しっぱなしにしないように注意してください
・グリーンインフラの一例(雨庭(あめにわ))…自宅の庭を工夫して雨水を染み込ませる

◇LIVE～河川の“今”をCHECK!～YouTube杉並区河川ライブカメラ
河川の今の状況を見られるライブ映像をYouTubeで公開しています。安全な場所で確認し、避難行動を起こすときの判断にお役立てください。

視聴方法：YouTube杉並区河川ライブカメラチャンネルから

問合せ：土木計画課

■事前に備える!～自分や家族を守るため、準備が大切です!
◇わが家の水害ハザードマップ
区内で過去に浸水被害のあった場所や予想される浸水地域・深さなどを示した地図のほか、日頃から備えておくことや警戒レベルに合わせた行動などを紹介しています。

問合せ：土木計画課

◇水害ハザードマップの解説動画を公開しています!
水害ハザードマップの活用法や事前の備え、水害が発生したときの行動を、YouTube杉並区公式チャンネルで公開しています。

◇区公式電子地図サービス「すぎナビ」
防災情報をスマートフォンなどで確認できます。
アクセス方法：区ホームページ
から。または「すぎナビ」で検索

問合せ：土木管理課、防災課

◇防災・防犯情報メール配信サービス
登録方法：防災課へ空メール
【電子メール】t.sss@sgnm.lisaplusk.jp

問合せ：防災課

◇杉並区(地震・水防情報等)X(旧Twitter)
アクセス方法：本紙2面掲載の2次元コードから

問合せ：広報課

■見学会に参加しよう!～和田ポンプ施設見学会
堀ノ内・和田地区などの浸水対策に役立っている和田弥生幹線の仕組みなどが分かる見学会を開催します。
日時：6月8日(土)午前10時～午後3時
場所：和田ポンプ施設(和田2-1)
定員：300名(先着順)

問合せ：都下水道局西部第一下水道事務所お客さまサービス課管路施設担当
【電話】5343-6211
その他：1人1時間程度。地下50mへの階段昇降あり。雨天時は地上施設見学のみ。車での来場不可

■ご利用ください!～区の助成制度
◇地域・自宅を守る!～雨水浸透施設設置助成
敷地内に降った雨を地中に浸透させることで、大雨による浸水被害の軽減を図ります。
内容：
・助成設備…屋根に降った雨水を処理する区指定の浸透ます・トレンチ
・助成額…区が定める単価(上限40万円)
対象：敷地面積1000平方メートル未満で個人が所有する住宅などの建築主・建物所有者

問合せ：土木計画課

◇雨水を有効活用する!～雨水タンク設置助成
屋根に降った雨水をためることができるタンクの設置を助成します。
内容：助成額…本体価格(税抜)の2分の1(上限2万円)
対象：区内在住の方、区内事業者ほか

問合せ：環境課

■message～グリーンインフラと治水、一緒に考えませんか?
杉並区長　岸本　聡子

皆さんは「グリーンインフラ」という言葉をご存じでしょうか。
「インフラ」というとコンクリートなどで造られた巨大な構造物や公共建設物を想像するかもしれませんが、グリーンインフラは自然が持つ多様な機能を活用してインフラを整備することです。例えば、降ってきた雨水をご家庭の庭で浸透させる機能がある「雨庭(あめにわ)」など、皆さん一人一人が関わることも可能な、環境に配慮した新しい考え方です。
私は、このグリーンインフラの考えを取り入れた杉並らしい治水対策について、区民の皆さんとの対話を重ねながら、共に考えていくことで、水害に強いまちづくりに取り組んでいきたいと考えています。
5月20日に、グリーンインフラに関する研究を行っている大学と連携協定を締結し、今後、区内のグリーンインフラの取り組みを協力して進めていくこととしました。
今後は、区民の皆さんと共に、グリーンインフラと治水について考え、行動する場をつくっていきます。その内容は、今後の「広報すぎなみ」や区ホームページなどでお知らせします。水害に強いまち杉並を区民と行政が手を携えながらつくっていく取り組み、ぜひ、一緒に考えていきましょう。

問合せ：土木計画課