[コラム]歯科医師会

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■歯も疲れています
最近では「歯みがきをしっかりしないとむし歯になってしまう」「歯周病は怖いらしい」という意識を持つ人が多くなっているように思われます。確かに、歯が残る本数は年々増えてきています。80歳で20本以上の歯を残している方は2016年のデータで51%です。2023年のデータはまだ出ていませんが60%近いという予測です。
しかし一方、中年期以降に歯を失ってしまう方も多数存在します。「しっかり歯を磨いているのに歯が揺れている感じがするのはなぜ?」と思われる方、その原因はむし歯でも歯周病でも無く、『噛み合わせの力』かもしれません。食べ物を摂るには必要な『噛み合わせの力』も適切に負担させなくては、歯に有害な力になってしまいます。歯並びが悪いせいで特定の歯だけに負担が掛かっている場合や、寝ている間の歯ぎしり・食いしばりなどです。近年では起きている間でも無意識のうちに食いしばり、歯を痛める事もあるというデータの報告もあります。
これらの有害な『噛み合わせの力』は自分でも気付くのは難しく、また改善もできません。歯科医師による診断・治療が必要です。大事な歯を必要以上に疲れさせて、失ってしまう事は避けたいものですね。

東村山市歯科医師会