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「合理的配慮」ってどんなこと? ~障害者差別解消法が変わります~

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東京都東村山市

■「合理的配慮」の提供とは
事業者や行政機関等が、障害のある人から社会的バリアを取り除くために対応を求められたとき、無理のない範囲で調整や変更をすること。

○例えば…
・聞こえにくいので筆談をしてほしい→ペンとメモ用紙を準備し、筆談で対応した。
・車いすのまま着席したい→机に備え付けのいすを片付け、車いすのまま着席できるスペースを確保した。

■~障害者差別解消法とは~
「障害者差別解消法」では、行政機関等および事業者に対し、障害のある人への障害を理由とする「不当な差別的取り扱い」を禁止し、障害のある人から申し出があった場合に「合理的配慮の提供」を求めることなどを通じて、「共生社会」を実現することを目指しています。

■~今回の改正内容~
令和6年4月1日より、改正障害者差別解消法が施行され、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されます。
※東京都条例では、従前より、事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務付けられています。

○体験談(1) 視覚障害のあるかた
薬局にて「薬の服薬方法を点字で表記してほしい」と薬剤師に相談したところ、「点字の作り方がわからない」と言われました。点字テープの作り方を伝えたところ、
・点字テープの作り方を覚える
・点字テープ以外の対応方法を一緒に考える
等の対応をしてくれました。

[合理的配慮について大切だと思うこと]
点字での対応が難しい場合、メールで内容を送る、音声で内容を録音する等、さまざまな対応方法があるため、まずは当事者の話を聞き、解決方法を一緒に考えてほしいです。

○体験談(2) 車いすを利用しているかた
飲食店にて「自分で入口のドアを開閉することが難しい。視線が低いため、上のほうにあるメニューが見えない」と店員さんに伝えたところ、
・入口に車いすのかたが来たらドアを開ける
・メニューを見やすい位置に設置する
等の対応をしてくれました。

[合理的配慮について大切だと思うこと]
配慮が必要な場合は、当事者から伝えることが大切だと思います。

障害のあるかたもないかたも、「建設的対話」を重ねて、相互理解を深めることが大切なんだね!

■豆知識
○身近な点字
缶のアルコール飲料には、上部に点字で「おさけ」と表示しているものがあります。
これは、目の見えないかたが、間違えてアルコールを飲まないようにするための合理的配慮です。ほかにも身近なところに点字があるので、探してみてください。

○ご存知ですか?ヘルプカード・ヘルプ手帳
ヘルプカードとは、内部障害や知的障害など、外見では分かりにくい障害のあるかたが持つことにより、緊急時に支援を受けやすくなるツールです。穴を開けてひもを付ければバッグなどにぶら下げることもできます。
また、ヘルプ手帳とは、カードを持っているかたが、緊急時の連絡先や支援をしてもらいたいこと、障害特性など、緊急時に役立つ情報を書き込むことができる手帳です。
配布場所:東村山市社会福祉協議会、市・障害支援課 ほか

■~障害を理由とする差別に関する相談窓口~
事業者による差別については、事業者が設置する既存の苦情解決体制や相談窓口を活用する等、当事者間での話し合いが重要になります。
当事者間での話し合いがうまくいかない、もしくは障害者差別解消法に関するご質問などがございましたら、下記までご相談ください。

○市・障害支援課
【電話】393-5111【FAX】042-395-2131【メール】syogaishien@m01.city.higashimurayama.tokyo.jp

○東京都障害者権利擁護センター
【電話】03-5320-4223【FAX】03-5388-1413【メール】syougaisyakenriyougo@section.metro.tokyo.jp

問合せ:障害支援課

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