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[コラム]医師会

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東京都東村山市

■みみなり
耳鳴は、本人以外の第三者に聴取可能なものを他覚的耳鳴、本人以外には聴取できないものを自覚的耳鳴と言います。自覚的耳鳴は、耳垢塞栓、中耳炎、内耳性難聴、突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍などと関連があります。他覚的耳鳴は、血管性耳鳴と筋性耳鳴があります。血管性耳鳴は動脈硬化症などが関連し血管の拍動や血流雑音を自覚します。筋性耳鳴は耳周囲の筋痙攣が原因となります。鼓膜に繋がっている筋肉、喉の筋肉などが音源になります。
病的な自覚的耳鳴は、聴覚系路にかかわる異常と関連して生じますが、明らかな音源を特定できません。病院の診察で最も多いのがこのような耳鳴とされております。聴覚経路における何らかの異常に伴う症状として一般的なものは難聴です。難聴に伴う耳鳴は約半数にみられます。また持続的耳鳴の8割は難聴を伴うとされています。補聴器の使用などで耳鳴が軽減する可能性があります。生理的耳鳴は、極めて静かな時に自覚するシャー、ジーなどと一過性に感じる感覚で、年齢を問わず誰にでも生じます。睡眠不足や過労状態の時などは、キーンという耳鳴が一過性に生じることがあります。聴覚経路の一過性の血流の悪さが原因と考えられています。治療に関しては、難聴などの原因疾患に対して治療を行うことで耳鳴の変化を観察するにとどまります。耳鳴の気になり方は、個人の性格や心理状態に左右され対応が難しい場合があります。

東村山市医師会

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