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令和6年市議会9月定例会 市長所信表明(要旨)(1)

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東京都東村山市

8月27日から開かれている市議会9月定例会の初日に行われた渡部市長の所信表明の要旨です。全文は市ホームページの「市長のページ」から、動画は「議会中継」でご覧ください。

■令和5年度決算の概要
一般会計決算額につきましては、歳入が716億9千590万9千円で、対前年度比1.6パーセントの増、歳出が687億7千579万4千円で1.3パーセントの増となり、歳入歳出ともに過去2番目の規模となりました。
歳入歳出の差し引きである形式収支は、29億2千11万5千円で、翌年度へ繰り越すべき財源を除いた実質収支は24億7千994万円となりました。
また、第5次行財政改革大綱に基づき、市有財産の売却、交付金・補助金の確保、収納率の向上等による歳入増や、借地施設の返還や業務手法の改善による経費の削減等による歳出減の取り組みを進めたことで、約12億円の効果額を生み出したところであります。基金残高は目減りしたものの、第5次行財政改革大綱前期基本方針に示す成果指標「財政調整基金残高の標準財政規模に対する比率」は、引き続き10パーセント以上を維持することができました。
加えて、健全化判断比率も、4つのすべての指標において、前年度に引き続き早期健全化基準を下回り、適正な範囲内となりました。実質公債費比率は0.4ポイント改善し、将来負担比率も前年度に引き続きマイナス比率となっております。しかしながら、5年度は健全化判断比率が堅調に推移した一方で、財政構造の弾力性を測定する経常収支比率は上昇し、財政硬直化が進行したほか、基金の取崩額が積立額を上回り、実質的な財政収支も赤字となり、基金や地方債を最大限活用しながら行政サービスの水準の確保と総合計画に基づく施策の推進を何とか両立させてまいりましたが、財政の持続可能性の確保が難しくなりつつあることが表れてきているものと捉えております。

○今後の財政運営について
令和6年度は企業版ふるさと納税やネーミングライツ等新たな歳入の確保を図るとともに、行財政改革大綱第2次実行プログラムの各取り組み項目を、全庁をあげて推し進めているところです。あわせて、7年度の当初予算編成は、これまでの財政担当で1件ずつ中身を確認する「一件査定」から、財源を部別に配分し、経常的経費について各部が自主的・自律的に予算を編成する「枠配分予算」の手法を導入することにより、限られた財源の範囲内で各部の裁量を最大限拡大し、実効性・優先性・効率性をより強調した予算を編成してまいりたいと考えております。

■市民スポーツセンターのネーミングライツ事業導入
市民スポーツセンターのネーミングライツ・パートナーに「株式会社東京アスレティッククラブ」を決定いたしました。
8月2日に「市民スポーツセンターネーミングライツ事業に関する協定」を締結し、施設の愛称は「TAC(タック)東村山スポーツセンター」に決定するとともに、ネーミングライツ料は年額200万円とし、9月1日から施設への愛称の掲示のほか、ホームページ・印刷物等へも愛称を使用してまいります。
ネーミングライツ事業につきましては、今後、市民スポーツセンター以外の施設でも導入可能性を検討し、新たな歳入の確保につなげてまいります。
(市報8月15日号掲載)

■久米川駅周辺のまちづくり
○久米川駅周辺まちづくり地元ワークショップ
学識経験者や駅周辺住民、交通事業者等で構成する「久米川駅南口駅前広場再整備基本計画検討委員会」で検討してきた3つの再整備の案について説明し、ご意見を伺うことを目的として、5月に「久米川駅周辺まちづくり地元ワークショップ」を開催いたしました。ワークショップでは歩行者の動線や車両との交差イメージを踏まえたさまざまな意見が出され、それぞれの案について理解を深めていただいたところであります。

○久米川駅周辺まちづくり勉強会「ストリートからまちを元気に!!」
7月には「ストリートからまちを元気に!!」と題した勉強会を開催し、完成後の駅前広場や道路空間の利活用の可能性等についての基調講演やトークディスカッションを実施いたしました。勉強会では、駅と周辺が一体となってデザインされたまちづくりで人の流れが変わった事例等を通じて、多くの貴重なヒントをいただくことができました。
(市報7月1日号掲載)

引き続き、市民の皆さまや各事業者のご意見をお聞きしながら、久米川駅周辺の魅力が高まるよう、再整備の検討を重ねてまいります。

■市制施行60周年記念事業「子ども・若者未来会議」
8月3日に、次世代を担う子ども・若者と一緒に当市の未来を考える「子ども・若者未来会議」を北庁舎にて開催いたしました。市内在住・在学・在勤の小学5年生から29歳までの子ども・若者31名にお集まりいただき、「こんな東村山(まち)にしたい!~もしも私が市長なら~」をテーマにグループワークを実施後、北庁舎内の壁面に、「笑顔があふれ、ずっと住み続けたいまち、未来の東村山」を描き、東村山市長になりきって発表をしていただきました。発表された意見には、「目指せ住みやすい町ランキング1位」、「自然あり、遊び場あり、交流あり~色んな世代が楽しめ働けるまち〜」等目指したいまちの姿と、その実現に向けた施策が示され、まさに、子ども・若者ならではの市長マニフェストの発表となりました。
子ども・若者の直接の声を聞き、大変大きなエネルギーと未来への希望を感じたところであり、いただいたご意見・アイデアを受け止め、今後の計画策定や施策・事業を反映する際の参考にさせていただきたいと考えております。
(市報7月1日号掲載)

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