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自治体の皆さまへ

市制施行60周年記念特集 どうなる?これからの東村山(1)

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東京都東村山市

・東村山のまちづくりの先頭に立つ 東村山市長 渡部尚
・鉄道で市民の暮らしとまちをつなぐ 西武鉄道株式会社代表取締役社長 小川周一郎
・デザインの力でまちを変える 東村山市都市デザイン専門監 髙尾忠志
・「人」の力でまちの魅力を高める オープラスアーキテクチャー合同会社代表 鈴木美央

令和6年9月7日に「東村山市未来のまちづくりシンポジウム 未来 キラリ 東村山~市制100周年までずっと~」が開催されました。第1部基調講演「ボーダーを越えて高め合うエリアの価値」、第2部パネルディスカッション「鉄道沿線都市の価値向上を目指したまちづくり」の内容の一部を再構成し、掲載いたします。

■東村山市長 渡部尚
Q.東村山市のまちの価値を高めるために必要なことは何だと考えますか?
「そらいち」を立ち上げる際、鈴木さんにワークショップを何度も開いていただきました。その中で、「東村山は残念・物足りない」という、ネガティブなご意見をいただきました。しかし、そのように話していた方々が今、東村山を良くしようと先頭に立って「そらいち」を担ってくださっている。私は、それが東村山の底力だと思います。どこのまちにもあるような商業施設がない分、どこのまちにもない魅力を市民の皆さんと作っていける。さらに今は、西武鉄道さんと東京都の力をいただき、ハード的に大きくまちが変わる局面です。
まちづくりはハードが半分で、もう半分は、そこに暮らす市民の皆さんが、ハード整備を活かしつつ、どのように自分たちでまちを作っていくかを考える、というソフトの面が重要です。そして、そのために行政は何をするか、それが大事だと思います。
まちの価値を高めるのは、行政や鉄道事業者だけでなく市民自身、市内事業者自身だと思っています。「10年経ったらこんなまちになっていたらいいな」という理想、そのために一人一人ができること、行政がやらなければならないことを「心合わせ」して、しっかりビジョンを共有しながら一歩ずつ前に進めることが、まちの価値を高めると信じています。

Q.未来のまちづくりにおける行政と鉄道関係者等民間の関わり方についてどう考えるか。
東京の郊外の自治体にとっては、通勤や通学で多くの市民が利用する、鉄道の事業者とはある意味一蓮托生、運命共同体の面があります。
また、沿線自治体同士ももっと連携して頑張っていく必要があると考えています。多摩地域では、一自治体が一人勝ちすることはあり得ないと思っていて、少しでも沿線価値を高めながら、働く場所、商売する場所、住む場所として、「東村山って、いいな」と思ってもらえるように、東村山の個性あるまちづくりを、これからも市民の皆さん、事業者さんと一緒に進めていきたいと思います。

■西武鉄道株式会社代表取締役社長 小川周一郎
Q.東村山の強み・イメージは何ですか?
沿線価値を高めるためには、やはり交通の利便性、快適性、サービスの向上が重要であると考えております。それらにおいて、東村山駅はポテンシャルが非常に高い駅であり、それこそが強みであると思います。
東村山駅は、新宿線・国分寺線・西武園線を結ぶ重要な駅です。鉄道ネットワークでみると、高田馬場・新宿方面に行けるだけでなく、国分寺方面にも川越方面にもアクセスしやすい拠点です。
今回の連続立体交差事業で、東村山駅は大きく変わります。「連続立体交差事業」とは、道路と交差している鉄道を、一定区間連続して高架化又は地下化することで立体化を行い、多数の踏切の除去や、新設交差道路との立体交差を一挙に実現する都市計画事業です。
今回の事業は東京都が事業主体となり、西武鉄道は、東京都・東村山市とともに事業を推進しており、鉄道を高架化することで、府中街道を含む5か所の踏切がなくなり、交通渋滞が解消されるとともに、安全性も向上します。また、鉄道で分断されていた地域を一体化し、人、車、鉄道、それぞれの流れをスムーズにすることで、地域経済の発展に寄与することも期待できます。
東村山駅付近の連続立体交差事業では、新たに完成する高架下をどのように活用するか、という点も大事なテーマです。スムーズな人の流れをつくることを重視しつつ、東村山らしさを活かして、店舗やサービスを充実させるだけでなく、地域の賑わいや交流をどのように創出するか東京都や東村山市と検討を重ねてまいります。

Q.未来のまちづくりにおける行政と鉄道関係者等民間の関わり方についてどう考えるか。
定住人口・関係人口を増やし、沿線価値を上げることが大切です。どこに住もう、どこに行こう、という時に東村山が良い!と思ってもらえるような、駅を中心としたまちづくり、駅を中心としたエリアのマネジメントを地域の皆様と一緒に検討したいと考えています。

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