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[コラム]医師会

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東京都東村山市

■足の爪、大丈夫ですか
爪の変化を気にして皮膚科を受診される方は意外と多く、特に足の爪を診察する機会は年々増えている印象です。相談内容は爪の変色や変形、はく離や亀裂など多岐にわたり原因は様々推測されますが皆さんが一番気にされるのが「爪のみずむし」ではないかと思います。その原因としては白癬(はくせん)菌であることが多く、この菌は人間の生活環境の中でホコリなどに混じって生きています。爪に入ると白色調の変色になることが多くさらに爪に厚みがでてきて、爪がもろくなります。
さて爪というのは皮膚のケラチンというタンパク質成分の固まりですが足の変形(外反母趾やリウマチなど)や長期間の靴の圧迫などの影響を受けて足の爪は変化してしまうようです。また加齢による乾燥が手の爪に比べて足の爪は顕著であることや、打撲やけがなどしやすいなど様々な要因で足の爪は変化が起こりやすいようです。
よく皆さんが誤解されるのが、爪が非常に厚く固くなった状態でこれは「爪のみずむし」ではなくて圧迫や乾燥により爪に変化をきたしたものですから、みずむし薬は効果がない場合も多く、我々も治療に苦労しています。いずれにせよ爪の治療は早期の受診がいいようで、長期にわたり放置していた病変は簡単には治りません。爪が根元でつくられて先端までのびるのは足で1年以上かかる人もいるので長い目で治療しましょう。

東村山市医師会

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