■先人たちが育んできた「人情味あふれるまち」を後世に(11月1日)
先日、新聞の投書欄に、区内にお住まいの高齢の方からの投稿が掲載されていました。「幼い頃、公園に来る紙芝居のおじさんを心待ちにしていたこと、自分が育った東京の下町は貧しい時代でも人情味あふれるまちだったこと」といった思い出がつづられていました。昨今、「昭和」の時代はテレビや雑誌の特集でも取り上げられ、若い世代にも新鮮に受け入れられているようです。
先月行われた区内最大のおまつり「江戸川区民まつり」は今年で47回目を迎え、秋晴れの下、多くの来場者でにぎわいました。長年続いていることもさることながら、誇れるのはこのおまつりが地域の皆さまの手作りによるものだということです。400団体、1万2000人の方々が作り上げてくれています。昭和の時代から今日に至るまで育まれてきた人と人とのつながり、下町人情、地域を愛する気持ちが結集したおまつりです。
年齢や性別、国籍、障害の有無などに関わらず、誰もが江戸川区民の一人としてお互いを理解し、違いを認め合う「ともに生きるまち」はみんなの想いです。そして私たちの心の中には、人や地域を大切にする熱い心意気が根付いています。ご紹介した投稿のように、先人が築いてくださった人情味あふれる江戸川区を後世に引き継いでいきたいと思います。
江戸川区長 斉藤 猛
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