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■主任児童委員 青山 幸江(あおやま ゆきえ)さん
○地域の子どものために
民生委員・児童委員の中でも、特に子どもや子育ての相談などを専門とする「主任児童委員」。主任児童委員は、学校や児童相談所などの機関と情報共有を行い、地域の子どもたちが健やかに育つように見守りを行っています。
青山幸江さんも、小松川地区で主任児童委員として活動する一人です。これまで、子ども会の理事や学校のPTA役員など、地域の子どものために活動してきた青山さん。主任児童委員の声がかかったときは責任の伴う仕事に迷いもありましたが、「地域の子どもの力になれるなら」と、引き受けることに。
○気軽に相談できる存在
青山さんは定期的に学校を訪問し、児童や生徒の情報を学校と共有しながら、子どもの見守り活動を行っています。しかし、活動をする中で迷う部分も多々あるようです。
「どこまで家庭の事情に踏み込んでいいのか、その線引きが難しいです」
困っていることがあったら力になってあげたい、と思う反面、相手から拒否されてしまうと何もしてあげることができず、もどかしさを感じることも多いと話す青山さん。だからこそ、少しでも主任児童委員の存在を知ってもらうため、青山さんは地域まつりや子ども食堂といった地域のさまざまなイベントに出向き、交流を深めています。
「イベントに行くことで子どもたちと触れ合えますし、それを通じて、子どもや保護者の方が『気軽に相談できる人が身近にいるんだ』と思ってくれたらうれしいです」
○義母からの言葉、自分も同じように
そんな青山さん自身も、子育てで悩むことが多かったとか。「子どものおむつが取れたと思ったら、またおむつに戻ってしまって…」と当時の苦悩を振り返ります。そんな悩みを抱えていた青山さんですが、同居していた義母から、「ランドセルにおむつを入れて行く子はいないんだから、ほっときな」と声をかけられたそう。「たしかにそうだな、そのうち取れるか…」と、今まで思い詰めていた気持ちが、義母からの一言で楽になったといいます。
「悩んでいる人がいたら『自分もそうだったんだよ!』と声をかけてあげたいです。義母のように、少しでも心を軽くしてあげられたらと思いながら、この21年間活動してきました」
自身も“母”としての経験を持っているからこそ、子育ての悩みを抱えている方に寄り添ってあげたいと青山さんは語ります。
地域を想い、そしてそこに住む人を想い、民生委員・児童委員は今日も活動しています。何かに悩んでいるときは、あなたのまちの民生委員・児童委員にご相談ください。
平井コミュニティ会館で行われている「ひらこみ子ども食堂」の様子。青山さんは受け付けの手伝い(上写真)に定期的に参加し、地域の子どもたちに優しく声をかけます。
主任児童委員を7期務める青山さん。「まさか20年以上も続けるとは…」とこれまでの活動を振り返ります。
■民生委員・児童委員信条
一、わたくしたちは、隣人愛をもって、社会福祉の増進に努めます。
一、わたくしたちは、常に地域社会の実情を把握することに努めます。
一、わたくしたちは、誠意をもって、あらゆる生活上の相談に応じ、自立の援助に努めます。
一、わたくしたちは、すべての人々と協力し、明朗で健全な地域社会づくりに努めます。
一、わたくしたちは、常に公正を旨とし、人格と識見の向上に努めます。
昭和26年に民生委員・児童委員の基本理念として制定されたんだ。この信条の下、日々活動しているよ。
東京都民生委員・児童委員キャラクター「ミンジー」
◇民生委員・児童委員のマーク
民生委員・児童委員のバッジなどに用いられているこのマークは、愛情と奉仕を表しているんだ。幸せの芽生えを示す四つ葉のクローバーをバックに、民生委員の「み」の文字と児童委員を示す双葉を組み合わせた平和のシンボルのハトが描かれているんだよ。
◇困り事や悩み事、一人で抱えていませんか?
民生委員・児童委員はあなたの話を聞き、必要な支援が受けられるように、関係機関につなぎます。守秘義務があるので、相談内容が他の人に知られることはありません。安心してご相談ください。
地域の民生委員・児童委員について詳しくは区ホームページをご覧になるかお問い合わせください。
・離れて暮らす親が心配
・子育てに悩んでいる
・家族の介護に悩んでいる
・生活に困窮している
あなたも民生委員・児童委員として活動してみませんか。選任要件など詳しくはお問い合わせください。
問い合わせ:福祉推進課庶務係
【電話】03-5662-5026
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