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自治体の皆さまへ

伝統を守り、地域に伝える婦人団体連絡協議会。(1)

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東京都渋谷区

―みんなで踊る盆踊りは、人と人をつなぎ、笑顔を生む。―

■渋谷区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
女性の地位向上や伝統文化の伝承、地域貢献を目的として発足した渋谷区婦人団体連絡協議会の皆さんに、普段の活動の様子や団体の魅力について伺いました。

・渋谷区婦人団体連絡協議会 理事長 山崎恭子(やまざききょうこ)さん
「自発的に学び、活動する女性団体として発展させていきたいですね。」
・渋谷区婦人団体連絡協議会 副理事 長白鳥弘子(しらとりひろこ)さん
「婦団連はたくさんの人と出会う場であり、幅広い分野において学びを得る場でもあります。」
・渋谷区婦人団体連絡協議会 副理事長 菅井政子(すがいまさこ)さん
「私たちのバザーを毎年楽しみにしてくれている人もいらっしゃるんです。」

◆女性たちが交流し、ともに学び合う場
◇皆さんの自己紹介をお願いします。
山崎:令和4年4月から渋谷区婦人団体連絡協議会(以下、婦団連)の理事長を務めている山崎恭子です。婦団連は、渋谷区の町会婦人部や自主団体で構成されている協議会※で、私は渋谷区けやきの苑・西原でボランティア活動を行う「グループあすなろ」に所属しています。子どものPTA活動が終わり、私のできる範囲で地域活動に協力したいと思っていたところ、婦団連の先輩からお声掛けいただき、参加しました。
※現在は、個人での加入も受け付けている。

白鳥:婦団連の副理事長を務める白鳥弘子です。山下町会婦人部に所属しています。婦団連には、婦人部長になってから前任者より引き継ぐ形で参加しました。

菅井:同じく副理事長の菅井政子です。老人ホームや小学校などでボランティア活動をする「アプリコット」に所属しています。婦団連の前理事長を務めていたPTAの先輩に声を掛けてもらったのがきっかけで、参加しました。

◇婦団連は、普段どのような活動をしているのでしょうか?
山崎:婦団連は昭和35年5月に発足し、41団体でスタートしました。相互の親睦と連絡を密にして、婦人の地位や資質の向上を図り、地域社会に貢献することを目的としています。活動としては、毎月開催される定例会と役員会のほか、年に2回の研修会や講師を招いた健康教室、他地域への施設見学、子育て世代を対象にした相談会、渋谷区くみんの広場ふるさと渋谷フェスティバル(以下、くみんの広場)でのバザー、古切手を含む寄付活動、それからオリンピック渋谷音頭保存会の活動などを行なっています。現在13団体で、60〜80代の会員が約70人所属しています。

◇地域で幅広い活動をしてきた中で、特に印象に残っていることは何ですか?
菅井:平成14年から月に一度、小学校で本の読み聞かせや小物作りの活動を続けてきました。現在は、渋谷本町学園で放課後クラブの時間に実施しています。活動の後、子どもたちが笑顔で「ありがとう」「楽しかった」と言ってくれる瞬間がとてもうれしいですね。

山崎:コロナ禍以前は月に一度、渋谷区けやきの苑・西原でボランティア活動をしていました。入所している皆さんの健康に影響のない範囲で、カフェを開いて飲食の提供をしていました。年齢を重ねると、口数が少なくなったり、笑う回数も減ってしまったりするのですが、おいしそうな食事を目の前にすると皆さんの顔がほころぶんです。コロナ禍でこの活動は中断していますが、印象深い思い出になっています。

◆1964年の東京オリンピックを後世に伝える「オリンピック渋谷音頭」
◇主要な活動の一つである「オリンピック渋谷音頭保存会」について教えてください。
菅井:昭和39年、東京オリンピックが渋谷区を中心に開催されたことを記念して、「オリンピック渋谷音頭」が生まれました。その後、婦団連が渋谷区教育委員会からオリンピック渋谷音頭の普及活動を委託され、保存会を結成しました。それを後世に伝えるために、半世紀を超える今日まで普及活動を行なってきたんです。この曲は、当時の区内の小中学校の先生方が作詞されたんですよ。歌詞は渋谷の街並みを表現しており、区内の名所がたくさん出てきます。区を愛する気持ちがたくさん込められているんです。

◇オリンピック渋谷音頭は、どのような場で披露しているのですか?
菅井:幼稚園、小中学校、障害者団体連合会の運動会、特別養護老人ホームなどの施設、区内の盆踊り大会、国際協力機構(JICA)の外国人留学生や研修生の皆さんが参加する夏祭りなどで披露しています。令和元年の渋谷盆踊り大会では、SHIBUYA109のイベントスペースで、婦団連が3万5000人の人たちと一緒に踊りました。小さなお子さんから90代の人まで、外国人観光客も含めてたくさんの方々と、とても楽しい時間を過ごしました。

◇オリンピック渋谷音頭を一緒に踊った人たちからは、どのような声が寄せられましたか?
山崎:「たまたま通りかかった場所での盆踊りで、おそろいの浴衣を着て踊る婦団連の皆さんを見て、都会の渋谷にもこのような団体があることに驚いた」と言って、盆踊りに参加を希望する人がいらっしゃいました。そして、踊りを通して人間関係が広がり、渋谷区への親しみも感じられるようになったそうです。踊りにはとても大きな力があるんだと思いましたね。

◇皆さんが感じている婦団連の魅力について教えてください。
白鳥:活動の一環として行なっている、他地域の婦人団体との交流会や施設見学です。婦団連の活動をより良いものにするために、環境、福祉、教育など、あらゆる分野にわたって見聞を広げたり、他団体と親交を深めたりしています。施設見学では、これまで迎賓館赤坂離宮や豊洲市場、東京都庁、東京都防災センターなどを見学し、大きな学びになりました。

菅井:婦団連は毎年11月のくみんの広場でバザーを開催しています。ここで区民の皆さんと交流する時間がとても楽しく、私たちのバザーを毎年楽しみにしてくれている人もいらっしゃるんです。来場者とのおしゃべりがとても盛り上がり、その場にいる全員が笑顔になるイベントです。

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