文字サイズ
自治体の皆さまへ

体が変わる、心が動く。女子フィジークに魅せられて。(1)

1/30

東京都渋谷区

―挑戦することの喜びを、全身で伝えたい。―

■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
日本女子フィジーク選手権大会2連覇を果たした、渋谷区スポーツ推進委員連絡協議会の荻島順子さんに競技の魅力、食事やトレーニングへのこだわり、今後の目標などを伺いました。

女子フィジーク選手・渋谷区スポーツ推進委員連絡協議会委員 荻島順子(おぎしまじゅんこ)さん
「自分らしく挑戦し続ければ必ず形になると思います。ぜひ、一歩踏み出してみてください。」
昭和42(1967)年、千葉県出身。女子フィジーク選手。千駄ヶ谷地区体育会に所属し、渋谷区スポーツ推進委員連絡協議会の委員を務める。令和3(2021)年開催の東京ノービスボディビル選手権大会での優勝を皮切りに、数々の国内大会で優勝し、昨年のIFBB(国際ボディビルダーズ連盟)世界フィットネス選手権大会では初めて世界大会に出場し、3位の成績を収める。今年10月の日本女子フィジーク選手権大会では2連覇を飾り、現在は12月に東京で行われるIFBB世界フィットネス選手権大会に向けて準備中。

◆けがを機に競技転向。体が変わる楽しさに目覚めて
◇自己紹介をお願いします。
荻島:普段はスポーツジムでトレーナーとして勤務する傍ら、東京ボディビル・フィットネス連盟に所属し、女子フィジークという種目で競技活動をしています。また、千駄ヶ谷地区体育会の一員として、渋谷区スポーツ推進委員連絡協議会の委員※1(以下、スポーツ推進委員)としても活動しています。

※1 身近な立場から地域スポーツの推進を図り、区内における多様なスポーツに関するコーディネーターとなることを職務としている。

◇スポーツ推進委員として活動しようと思ったきっかけを教えてください。
荻島:3人の子どもたちが小学校に通っていた時から、PTAの副会長や水泳指導補助員として学校や地域と関わってきました。もともとスポーツが好きで、学生時代は陸上競技、社会人になってからはトライアスロンに打ち込んでいたこともあり、8年ほど前にスポーツ推進委員へのお声掛けをいただきました。活動を通して新たなスポーツを知ることができたり、年齢の違いや障がいの有無にかかわらず、皆さんがスポーツを楽しむ姿に励まされたりして、やりがいを感じています。

◇女子フィジークとの出会いについて教えてください。
荻島:子育てが少し落ち着いてきた頃に、趣味としてトライアスロンを再開したのですが、ついやり過ぎてしまい、両膝の半月板を損傷してしまいました。その後、リハビリとしてジムに通い始めた時に、筋肉質な私の体を見たトレーナーから女子フィジークを勧められました。軽い気持ちで始めましたが、最初の年に新人戦で優勝し、日本女子フィジーク選手権大会(以下、日本選手権)でも8位に入賞できたことで、理想の体をつくりたいと思うようになり、競技に夢中になっていきました。女子フィジークを始めてから筋肉量が増えて疲れにくくなり、食べ物に気を付けるようになって肌もきれいになるなど、どんどん健康になっていくのを実感しています。周りのママ友にも「若返った」と驚かれますね(笑)。

◇女子フィジークとはどのような競技なのか教えてください。
荻島:全身に筋肉を均等につけて、脂肪を極限まで削ぎ落とし、バランスの取れた美しい体を競う競技です。男子ボディビルに近いのですが、国内には女子ボディビルという種目はなく、女子フィジークが最も筋肉量の多い種目になります。公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)はアンチ・ドーピングを掲げて日本選手権を開催している団体として、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)にも加盟していて、ナチュラルで美しい筋肉を自分の力でつくり上げることを大切にしています。

◆週6日のトレーニングに加えて、食事や肌の手入れも徹底
◇普段はどのような生活をしているのですか?
荻島:朝は5時ごろに起きて家事を済ませ、朝食にプロテインとバナナを食べて、7時にはジムへ行きます。昼食は牛もも肉か鶏胸肉200gと野菜、ジャガイモ100〜200g、おなかが空いたら間食に鶏胸肉、夕食は鶏胸肉200gと野菜を食べます。味付けは基本的に塩だけです。筋肉をつけることはもちろん、筋肉がきれいに見える艶やかでハリのある肌も大会では審査対象となるため、調味料を含めて食べ物にはとても気を使っています。トレーニングは体の各部位を10分割し、毎日ローテーションして鍛えています。仕事がある日もスケジュールを調整し、1日3時間、週6日のトレーニングを欠かしません。ただ、筋肉も休めないと育たないため、週1日は休養日としています。

◇ストイックな生活ですね!
荻島:トレーニングは苦しいですが、やめたいと思ったことは一度もなく、毎日楽しいです。トレーニング後はとてもおなかが空いているので、塩だけの味付けでも十分おいしいですし、どうしても体が欲していると感じた時には自分で決めたルールの範囲内で好きなだけ食べることにしています。家族には唐揚げやカレーなどを作りますが、私が調味料をほとんど使わないことに慣れてしまっているため、つい味見を忘れてしまう時があります(笑)。

◇トレーニングや食事以外で気を付けていることはありますか?
荻島:筋肉の疲労を回復させるために質の良い睡眠を取るようにしています。肌の艶を保つため、朝と晩に全身にオイルを塗ることも欠かせません。大会が近づくとタンニングマシン※2で日焼けをし、大会当日はタンニングスプレー※3を使って筋肉のカット※4が最もきれいに見える肌の色に仕上げています。

※2 肌に光線を照射し、日焼けを促す装置。
※3 日焼けをしたような色にするために、肌に吹きかけるスプレー。
※4 筋肉と筋肉の境目がはっきりと見える様子や、筋繊維が浮かび上がる様子のこと。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU