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自治体の皆さまへ

体が変わる、心が動く。女子フィジークに魅せられて。(2)

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東京都渋谷区

◆家族の応援が力に。日々、自分に負けず鍛えたい
◇女子フィジークの魅力について教えてください。
荻島:一番の魅力は、自分らしさを表現できる競技であることです。私は特定の誰かの体を目指すのではなく、自分にとって理想の体を追求したいと思っています。フィジークの大会の決勝では規定ポーズの審査のほかに、好きな曲に合わせて1分間自由にポージングができる「フリーポーズ」の審査があります。その中で自分の思いや個性を表現できる点が大きな魅力だと感じています。

◇昨年のIFBB世界フィットネス選手権大会では銅メダル、今年7月の2024 IFBB ASIAN CHAMPIONSHIPS MONGOLIA(アジア選手権)では見事金メダルを獲得されました。おめでとうございます!
荻島:ありがとうございます。外国人の選手は体が大きくて圧倒されましたが、肌の質感や筋肉のキレ※5、ポージングなどを総合的に評価していただいたことがとてもうれしかったです。特にポージングは日本人の得意とするところで、見せ方によっては体を大きく、筋肉を美しく表現することができます。研究し始めたら切りがないほど奥深い競技で、まだまだ学ぶことがたくさんあります。

※5 筋肉のカットが鋭く深く見えることを「キレ」と呼ぶ。大会では「キレている!」という掛け声が飛び交うこともある。

◇ご家族はどのように応援をしてくれていますか?
荻島:初めての大会は、事前に家族には知らせずに出場し、金メダルを見せながら事後報告しました。その時はあまり理解してもらえませんでしたが、出場した全ての国内大会で優勝した昨年から家族の反応が変わってきましたね。日本選手権では子どもたちが声を出して応援してくれて、決勝で「お母さん!」と叫んでくれたことが心に残っています。「いくつになっても、何かに夢中になって頑張れば、願いはかなう」ということを子どもたちに伝えたいと思って競技を続けてきたので、それが伝わったことがうれしかったです。

◇今後、挑戦したいことを教えてください。
荻島:10月に行われた日本選手権では連覇を達成することができました。勝ち負けにこだわっているわけでありませんが、チャンピオンだからこそ、説得力を持って伝えられることもあると思っています。来年の日本選手権では3連覇を目指し、自分に負けずに日々体を鍛えていきたいです。また、講習会や大会を通じて競技の普及活動にも力を入れています。ここ数年で国内の競技人口が増えてきているため、今後に期待しています。スポーツ推進委員としては、今年で最後の任期を迎えるので、今まで取り組んできたことを生かして、区民の皆さんにスポーツの楽しさをもっと伝えていきたいです。

◇これからトレーニングを始めようと思っている人にアドバイスをお願いします。
荻島:最初から苦しいことをする必要はないと思います。筋肉を軽く動かすだけでも、肩こりや階段の上り下りが楽になるなど、体が変わってくるはずです。ジムにあるマシンも説明書通りに動かせば使えますし、分からないことはトレーナーに聞けば快く教えてくれます。トレーニングに限らず、いくつになっても、どんなことでも、自分のやりたいことをできる範囲で挑戦し、コツコツと続けていけば必ず形になると思います。ぜひ、一歩踏み出してみてください。

◇最後に、区民の皆さんへメッセージをお願いします。
荻島:12月に日本で初開催となるIFBB世界フィットネス選手権大会が、東京で開かれます。私を含め、選手たちは足がつりそうになりながらも必死に笑顔でポージングしていますので、ぜひ、会場で応援していただけるとうれしいです。迫力のあるステージをお見せして皆さんの心を動かし、自分も何かやってみようという気持ちになっていただけるよう、精いっぱい頑張ります!

≪「渋谷のラジオ」で放送中!≫
荻島さんへのインタビューは12月3・10日に「渋谷の星」で放送します。

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