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自治体の皆さまへ

育児の視点を社会に生かすママボノの取り組み。(1)

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東京都渋谷区

―子育てをしながら社会貢献。復職の自信につなげて。―

■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
「渋谷ジェンダー平等推進アワード2023」を受賞した「ママボノ」の取り組みについて、認定NPO法人のサービスグラントの皆さんにお話を伺いました。

※初開催「渋谷ジェンダー平等推進アワード」とは
渋谷区は、ジェンダーやセクシュアリティーにかかわらず「あらゆる人が、自分らしく過ごせる街」の実現を目指し、さまざまな取り組みを行なっています。「渋谷ジェンダー平等推進アワード」では、区内を主な活動拠点としている個人や団体、事業所などによる取り組みを、革新性・ユニーク性・汎用(はんよう)性・魅力度などから総合的に評価し表彰しています。応募された取り組みを広く周知し、各自が取り入れ、区全体でジェンダー平等を推進することを目指しています。

・認定NPO法人サービスグラント 代表理事 嵯峨生馬(さがいくま)さん
「新しいリーダーシップを身に付けた女性たちが社会で活躍することが日本のジェンダー平等にもつながっていくと考えています。」
・認定NPO法人サービスグラント スタッフ 津田詩織(つだしおり)さん
「親身に寄り添う姿勢や熱量、チームワークがママボノの魅力。皆さん等身大で頑張っています。」
・認定NPO法人サービスグラント スタッフ 樫尾直美(かしおなおみ)さん
「ママボノで仕事の感覚を取り戻すと同時に新たな視点も得られ、自信を持って復職できました。」
・認定NPO法人サービスグラント スタッフ 栗原彩乃(くりはらあやの)さん
「チームを組んだママたちとは子育ての相談をしたり、働き方を一緒に考えたりと、互いを高め合えるいい関係です。」

◆子育ての経験を生かし、チームで社会課題を解決
◇認定NPO法人サービスグラント(以下、サービスグラント)は、どのような団体なのでしょうか。
嵯峨:サービスグラントはプロボノのコーディネートを行うNPOとして、平成17(2005)年に渋谷区で活動を始めました。「プロボノ」とはボランティアの一種で、ラテン語の「Pro Bono Publico(プロボノプブリコ)(公共善のために)」を語源とし、仕事のスキルを生かした社会貢献活動を指します。多彩なスキルを持つプロボノワーカーたちと、課題を抱えるNPOや地域団体をマッチングし、数か月間のプロジェクトとしてNPOや地域団体を支援することが私たちの主な活動です。これまでに参加したプロボノワーカーは5,500人以上、支援実績は1,700に上り、年間約250のプロジェクトが動いています。

◇「渋谷ジェンダー平等推進アワード2023」を受賞した「ママボノ」について教えてください。
嵯峨:ママボノは、育休復帰や再就職を目指すママたちのためのプロボノです。複数のアンケート調査で、育休中の約8~9割もの女性が復職に不安を抱えていることが明らかになっており、育休・離職によるキャリアブランクはジェンダー平等における大きな課題です。そこで、社会貢献と同時に仕事復帰に向けたウォーミングアップが行える場として、平成25(2013)年度にママボノを立ち上げました。実際にはウォーミングアップ以上のパワフルな活躍ぶりで、予想をはるかに上回る成果を生み出しており、支援先の団体からも高い評価をいただいています。

樫尾:ママボノでは約2か月間、6人ほどでチームを組み、支援先の団体とプロジェクトを進めていきます。以前は子連れで集まって活動していましたが、コロナ禍を経てオンライン会議ツールなどの活用が進み、地方や海外に住むママも参加しやすくなりました。子どもが寝ている時間にオンライン会議をしたり、時差などで会議に参加できないメンバーと議事録を共有したりと、互いにフォローできるのもママボノの強みだと感じています。

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