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自治体の皆さまへ

渋谷区で広がる、子育てサポートの輪。(1)

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東京都渋谷区

―地域に支えられたからこそ、次は自分がサポートする。―

■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
ファミリー・サポート・センターのサポート会員として地域で子育て支援をしている皆さんに、普段の活動内容や工夫していること、やりがいなどについて伺いました。

・ファミリー・サポート・センターサポート会員・サブリーダー 齊藤利江(さいとうりえ)さん
「サポート会員の活動経験は私にとって大切な宝物です!」
・ファミリー・サポート・センターサポート会員・サブリーダー 畠山香織(はたけやまかおり)さん
「お子さんの成長の過程を直接見られるのが本当にうれしいです。」
・ファミリー・サポート・センターサポート会員・サブリーダー 増田玲子(ますだれいこ)さん
「サポート会員同士の横のつながりを感じられて、とても心強いです。」
・ファミリー・サポート・センターサポート会員・サブリーダー 本村智子(もとむらともこ)さん
「子どもたちの笑顔をたくさん見ることができます。一緒に取り組んでみませんか?」

◆子どもたちの成長を近くで見守り、保護者と一緒に喜べることが一番の醍醐味(だいごみ)
◇皆さんがサポート会員に登録したきっかけを教えてください。
齊藤:子どもが好きだったので、子どもに関わりながら地域のお手伝いをしたいと思っていました。そんな時、友人からサポート会員登録講習会を教えてもらったことをきっかけに、サポート会員に登録しました。

畠山:私は、近隣に身内がいない環境で子育てをしていましたが、近所の人が度々話しかけてくれました。話すのはわずかな時間でも、息抜きができてとても救われました。私も誰かの話し相手になったり、子育てのサポートができたりするといいなと思い、サポート会員になりました。

増田:私の子どもたちは、地域の皆さんにいろいろな形で助けていただきました。一番下の子どもが小学校高学年になって子育てが少し落ち着いた時、今度は私が子育て援助を必要としている人たちをサポートできればと思い、サポート会員になろうと思いました。

本村:夫婦共に上京してきたため、身内から子育てのサポートを受けることが難しく、区の子育て支援センターを活用していました。その時、増田さんからファミリー・サポート・センターの活動を聞き、いつかこんなふうに地域に恩返しがしたいと思い、子どもが小学校に上がるタイミングで活動を始めました。

◇サポート会員の活動で、うれしかった出来事や印象に残っていることを教えてください。
増田:私は、何年にもわたって1人のお子さんと接する長期の活動が多いため、そのお子さんの成長を間近で見守り、ファミリー会員と一緒に喜べることは、何よりもうれしいことですね。地域での活動のため、サポートが終了した後も近況を報告してくださる人がいたり、成長したお子さんと街中でばったりお会いしたりすると、とても感慨深いものがあります。

畠山:1歳前後のお子さんが私の顔を覚えてくれて、ハイハイしてこちらに来てくれた時は感動しましたね。覚えた言葉を上手に話してくれたり、歩いている姿を見せてくれたりと、お子さんの成長の過程を直接見ることができると、本当にうれしくなります。

◆子どもの安全を第一に考え、工夫を凝らす
◇活動の中で難しさを感じることや、気を付けていることを教えてください。
増田:サポート会員の活動は子どもたちの安全が第一のため、無事にファミリー会員にお返しすることが一番重要になります。中でも、送迎は外での活動のため気を付けています。交通量の多い場所で手をつないで歩いている時に、お子さんが途中で手を振り切って走り出してしまうと、大きな事故につながりかねません。お子さんの注意が外に向かないように、一緒に歌を歌ったり、なぞなぞをしたり、お子さんと楽しみながら移動しています。

本村:私は赤ちゃんを預かることが多いので、口に入る危険性のあるものがないように、家の中を片付けておくことを徹底しています。赤ちゃんが来る前にしっかりとチェックして、安全安心にお預かりできるように心掛けています。

畠山:私は子育て支援センターや公園での預かり、送迎などの活動が中心で、活動場所にいるお子さんたちやファミリー会員の皆さん、そして幼稚園や保育園などの先生たちとコミュニケーションを取りながら、良好な関係を築くことを心掛けています。お子さんを安全に預かるために、特にファミリー会員には、お子さんの気質やその日の体調、家庭の教育方針などをできるだけ細かく伺うようにしています。

◇サポート会員同士で情報の交換や共有をすることはありますか?
増田:普段の活動は、サポート会員とファミリー会員のお子さんとのマンツーマンのため、時には「この場合、どうしたらいいんだろう」と迷うこともありますが、ファミリー・サポート・センターの職員に相談できるので安心して活動ができます。また、サポート会員に向けた研修会や交流会で情報交換をして、会員同士で悩みを共有し合うことができます。横のつながりを感じられるので、とても心強いですね。

齊藤:サポート会員登録講習会の中で、サブリーダーが自身の活動体験を発表する場があります。例えば、泣きやまないお子さんの対応や、雨の日の送迎の工夫などのちょっとしたアドバイスを、皆さんの活動の参考になればという思いでお話ししています。

◇「ファミリー・サポート・センター」という事業について、皆さんのご意見をお聞かせください。
本村:少子高齢化と核家族化が進む中、孤独な子育てに陥らないようにするための素晴らしい活動だと思います。私は夫婦共に身内が遠方に住んでいて、子育ての支援を両親に頼れなかったので、地域の皆さんに助けていただけるありがたさはとてもよく分かります。

畠山:区内在住の皆さんに、もっと知ってもらいたい事業です。私たちも多くの人に知っていただけるように努力していますが、まだまだ知らない人たちが多いのが実情です。ご近所さんだからこそ、柔軟に対応ができるので、子育て中の皆さんにはファミリー・サポート・センターをぜひ、活用していただきたいです。

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