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女子プロサッカーリーグ・WEリーグが目指す未来。(1)

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東京都渋谷区

―WE(ウィー)リーグから女子サッカーの魅力を伝えていきたい。―

■しぶや区ニュース×渋谷のラジオ 渋谷のラジオで出張インタビュー
元なでしこジャパンでゴールキーパーとして活躍し、現在は日本女子プロサッカーリーグのWEリーグ理事を務める海堀あゆみさんに、サッカーの魅力や現在の活動について伺いました。

WEリーグ理事、元なでしこジャパン 海堀(かいほり)あゆみさん
「これからもさまざまな取り組みを通じて、多くの人にサッカーの魅力を伝えていきたいです。」
昭和61(1986)年生まれ、京都府出身。小学2年生からサッカーを始め、高校卒業後はスペランツァF.C.(エフシー)高槻(現スペランツァ大阪)で活躍。平成20(2008)年にINAC(アイナック)神戸レオネッサに加入し、なでしこジャパン(日本女子代表)に初選出されると、同年の北京2008オリンピック競技大会で4位に入賞。FIFA女子ワールドカップドイツ2011では初優勝を飾り、決勝戦のMVPならびに大会優秀選手に選出された。ロンドン2012オリンピック競技大会、FIFA女子ワールドカップカナダ2015で準優勝し、平成27(2015)年の引退までに国内リーグ200試合以上、国際Aマッチ53試合に出場。その後、熊本ルネサンスフットボールクラブのコーチ兼選手を経て、令和3(2021)年11月にWEリーグコミュニティオーガナイザーに就任。令和6(2024)年9月からはWEリーグ理事に就任し、現職。

◆ゴールキーパーはコミュニケーションの大切さを教えてくれるポジション
◇自己紹介をお願いします。
海堀:元なでしこジャパンのゴールキーパーで、現在は公益社団法人日本女子プロサッカーリーグ(以下、WE(ウィー)リーグ)の理事を務めています。

◇サッカーに興味を持ったきっかけを教えてください。
海堀:幼稚園の頃、遊びながらサッカーを始めたのがきっかけです。本格的に始めたのは、小学2年生の時からですね。両親が私に友達ができるようにと、地域のサッカーチームに入れてくれたんです。その頃は男子のチームに交じって、ボールを追いかけていました。

◇ゴールキーパーというポジションを選んだ理由を教えてください。
海堀:もともとディフェンダーというポジションだったこともあり、何度もフィールドプレーヤー※に戻りたいと思っていましたが、さまざまな出会いを通して魅力を知ったことで、だんだんゴールキーパーを目指すようになりました。特に、なでしこジャパンに選ばれた際に出会った山郷のぞみ選手には、ゴールキーパーの基本や心構えを教えていただきました。
※ゴールキーパー以外の選手を指す総称。

◇海堀さんが考えるゴールキーパーの魅力や面白さを教えてください。
海堀:チームプレーの奥深さを強く感じるポジションだと思います。サッカーはチームスポーツであり、中でもゴールキーパーは「最後の砦」になります。ゴール前まで突破されても、最後に私が止めることでピンチを防ぐことができます。対して、私は身長が高くないため、どうしても取れないシュートコースは狙われないようコースを限定し、チームが一丸となって協力して守っていました。ゴールを守るポジションだからこそ、コミュニケーションの大切さをより強く感じますし、チーム全員で考えた戦略が成功した時は人一倍喜べるところが、ゴールキーパーの魅力だと思います。

◇FIFA女子ワールドカップ ドイツ2011ではゴールキーパーとして優勝に貢献し、大会優秀選手21人にも選ばれました。大会を振り返って、ワールドカップ優勝は日本の女子サッカー、また海堀さんご自身にどのような影響があったとお考えですか?
海堀:女子サッカー界にとって、一つのターニングポイントになったと思います。優勝以前は、なでしこジャパンを知らない人も多かったと思いますが、ワールドカップでの優勝をきっかけに知名度が一気に上がり、私自身もその反響の大きさに驚くことばかりでした。また、同年に東日本大震災が起き、いつも皆さんからたくさんのエネルギーをいただいている分、今度は私たちが、スポーツを通じて少しでも多くの人に元気を届けたいという思いを強く持ち始めました。最高の仲間に恵まれて、人を応援すること、人に応援されることの力強さを実感しました。この経験が、現在の活動にもつながっています。

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