18th students wanted for Challenge Community College!
~高齢者が大学で出会い、学び、地域で活動するきっかけに~
■明治学院大学河合克義名誉教授へのインタビュー
チャレンジコミュニティ大学(以下CC大学)は18年前にスタートしました。当時の港区は、一人暮らし高齢者の割合が都内で島しょ部を除いて最も高く、全国でも上位に位置する状況でした。高齢者の孤立問題が注目され、そうした状態にある人は地域での関係も希薄でした。こうした状況を受け、港区と明治学院大学が連携し、高齢者の学びの場を作り、地域ネットワークをさらに強化しようということでCC大学が誕生したのです。
CC大学では、入学者同士が関わりやすいよう、はじめに60人を3つのグループに分けています。まず20人で仲良くなってもらい、1年間学んでいく中でグループの60人とつながりができるようにしています。入学するまで地域に友達がいなかった人も、修了時には60人の仲間ができるのです。
講義プログラムの半分は福祉、残りは教養と体育になっています。座学で学ぶだけでなく、年に2回、福祉施設の見学もカリキュラムに入れて、現実を体験していただいています。皆さんの視野が広がり、満足度の高い内容になっています。
CC大学での経験を通して、地域に友達ができる喜び、若い頃に学んだことがいろいろな経験を経て、違った感じ方、捉え方になっていることに気付き、新しい知識を得ること、学ぶことの楽しみを感じていただいています。
修了後はCC大学の修了生が自主的に運営しているチャレンジコミュニティ・クラブ(以下CCクラブ)に参加し、地域でのいろいろな活動に関わるようになっています。CCクラブは、いまや1000人近くの組織になろうとしています。横のつながりも強固になり、これからは区内の活動にとどまらず、豊かな地域づくりのあり方を全国に発信できる人材を育てていきたいと思っています。
令和7年度は18期生を募集します。来春、皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
*詳しくは、本紙2・3面をご覧ください
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