((1)の続き)
(清家区長)地域をどのようにしていくかは、これからを生きる皆さんが話し合い、つくっていくもので、こうした声をたくさん聴ける場をつくりたいと思いますし、その声が反映される仕組みもつくっていきたいと思っています。
区としてすでに始めている取り組みとしては、「子ども版広聴」があります。子どもの声を受けて、それを政策に反映させていく取り組みです。また、令和6年度から、小学生から高校生まで参加できる「みなと子ども会議」を始めています。「高校生世代の居場所づくり事業」も、高校生世代の声を聴きながら進めています。
当事者、各世代の声を聴きながら必要な場所、必要な政策をつくるのは本当に大事なことです。ぜひ、こうした取り組みに参加し、ご提案をいただけたらありがたいです。
(倉科)若者の意見となると、社会に出たばかりなのに何が分かるんだ、と思われるかもしれません。ただ、同じ事象を見ても世代ごとに違う見方があり、20歳目線で見るとこういう風に見えているよということを、ちゃんと言っていくことに価値があると思っています。今回のように、区長とお話しする機会があれば、参加したり、自分が必要だと思うことを着実にやっていくことが、区にとっても日本にとってもいいことだと思っています。
(清家区長)各世代で意見が違うこともあって、それぞれの視点で、区政やまちづくりに対して、考えを伝えてくださることに価値があると思います。意欲を持って新しい挑戦をしてくれることがありがたいですし、その気持ちを後押しできる区政でありたいと思っています。
■20歳の皆さんが清家区長に聞いてみたいことをお聞かせください
(近藤)若い世代が区民として区政に参加している実感を持つには、どういう意識を持てばいいですか。
(清家区長)たくさん意見を言っても、それがきちんと形になっていくところが見えないと、実感が持てないだろうなと思います。言っても無駄だと思わず、意志を伝えて、それが形になるように「参加」していただくことが実感につながっていくのだと思います。
区の取り組みや地域の活動に若い世代の人たちに参加していただき、いざというときに動いていただくことが本当に重要です。防災訓練や地域のお祭りのお手伝いをしていただくのも非常にありがたいです。
港区で生まれ育った若い人たちが地域と関わって、つないでくれることが港区の未来となります。地域との関わりで経験して感じることを、これからも積極的に発信していただいて、それを一緒に進めていくことが、これからの港区をつくっていく上で重要なことなので、ぜひお願いしたいと思います。
■「二十歳のつどい」実行委員会では毎年、テーマを決めています。
今年のテーマ、「Where there’s a will,there’s a way」(意志があれば道が開ける)に込めた思いをお話しください。また、20歳の皆さんに向けて区長からメッセージをお願いします
(古長谷)私たちの世代は、中学3年の3学期から高校の期間がずっとコロナ禍で、マスク着用や行動制限があり、文化祭や修学旅行がなくなったりと、自分たちではどうしようもできない問題がたくさんありました。今、世界各地で戦争やいろいろな問題が起きています。そこについては自分たちで解決することはなかなかできない。けれども、意志があったらしっかり道は開けるよ、というのを20歳に向けての思いとして込めました。
(清家区長)令和6年度に20歳を迎える皆さん、本当におめでとうございます。今年の「二十歳のつどい」のテーマは「Where there’s a will,there’s a way」です。同世代の実行委員がこの言葉に込めたメッセージを、区としても、皆さんに伝えていきたいと思います。その言葉の通り、皆さんそれぞれに希望を持って、これからの道を切り拓いていってください。どんどん新しい挑戦をしていただいて、これからの港区を一緒につくっていただくことを心から願っています。今日はありがとうございました。
(古長谷)(近藤)(倉科)ありがとうございました
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