あなたの一歩で、明日が変わる子どもたちがいる。知ってください、「里親制度」のこと。

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■里親が必要な理由
親の虐待、病気、離婚、経済的理由等、さまざまな事情により家族と暮らすことのできない子どもが、港区を含め、都内に約4000人います。
そのうち約8割の子どもたちが、乳児院や児童養護施設等で生活しています。
子どもが健やかに育つためには、「安全で安心できる居場所」と「ありのままの自分を受け入れてくれる大人の存在」が必要です。里親家庭において、特定の大人との愛着関係のもと、大切にされる経験を積み重ねることは、自己肯定感や基本的信頼感を育むために大切なことです。
里親家庭での生活の中で、人との適切な関係の作り方を学び、社会生活で必要な知識や技術を獲得しながら、社会性を身に付けていきます。
また、里親家庭で適切な家庭生活を体験することで、将来子どもが自分で家庭生活を送るときのモデルを獲得することにつながります。

■里親制度の種類
□養育家庭(里親)
養子縁組を目的とせず、一定期間子どもを家庭に迎え入れ、子どものニーズに応じた家庭養育を提供する里親です。

□専門養育家庭(里親)
専門的なケアを必要とする子どもを養育する里親です。養育家庭に登録されている人が一定の要件を満たし、所定の研修を受ける必要があります。

□養子縁組里親
特別養子縁組によって、養親となることを希望する里親です。

□親族里親
両親等の死亡、長期入院等により、子どもの養育ができない場合に、祖父母等三親等内の扶養義務のある親族が里親として子どもを養育する制度です。

⚪︎港区の里親登録の現状
※令和7年2月現在
登録家庭数：
養育家庭　16家庭
養子縁組里親　20家庭

■里親の声
□養育家庭Aさん(7歳の子どもを養育中)
笑顔が素敵な知的障害がある男の子。一緒に暮らすようになってもうすぐ4年。毎日の暮らしや、たまのお出かけを楽しんでいます。これからも一緒に楽しい思い出をたくさん作っていきます!

□養育家庭Bさん(5歳の子どもを養育中)
里子と夫婦、実子の4人で生活を始めた頃は、暮らし方の違いに驚き戸惑いましたが、約1年経って、だんだん4人での生活の仕方も見えてきて、3人では見えなかった世界が広がっていくことを楽しんでいます。

□養子縁組里親　現在は特別養子縁組が成立して養親となったCさん
生後8カ月で紹介を受け、2歳半で特別養子縁組が成立しました。現在、ドタバタ3歳育児を満喫中です!かけがえのない命を託してくださった実母さん、乳児院、手厚い支援をしてくださっている児童相談所に感謝しています。

■申し込みの要件
養育家庭(里親)：配偶者または20歳以上の同居人(起居を共にする人)がいること
養子縁組里親：原則として25歳以上であり、婚姻していること

□養育家庭・養子縁組里親共通の要件
港区で登録する場合は、
・港区内に居住していること
・経済的に困窮していないこと
・心身ともに健全であること
・適切な住環境があること
・里親制度が子どもの福祉向上を図るための制度であることを理解していること
・子どもの養育に関し、虐待等の問題がないこと　等

■里親登録のステップ
STEP1　港区児童相談所に問い合わせ
STEP2　里親についての説明会に参加
STEP3　港区児童相談所での面接・申請要件の確認
STEP4　認定前研修の受講(座学2日、施設での実習2日、希望者そろって受講していただく必要があります)
STEP5　申請書類の提出
STEP6　家庭訪問・調査
STEP7　港区児童福祉審議会での審議
STEP8　里親認定・登録

■児童相談所　里親担当職員からのメッセージ
区では、里親が地域で孤立することなく子どもの養育ができるよう、児童相談所をはじめとした地域の関係機関がチームとなって、里親養育、子どもの育ちを支援しています。
多くの区民の皆さんに里親制度、里親家庭というひとつの家族の形があることを知っていただけるよう、港区里親制度普及啓発キャラクター「さとみん」とともに積極的に普及啓発活動を行っています。
里親になりたいと思っている人はもちろん、少しでも関心がある人は、ぜひ説明会にお越しください。子どものニーズに合ったさまざまな里親さんを増やしたいと思っています。

■里親についての説明会　今後の予定

※1人でも参加できます。
※いずれも同じ内容です。
※港区から委託を受けた二葉乳児院のフォスタリングチームみなとが実施します。

*詳しくは、港区HP、または港区児童相談所公式Xをご覧ください。

問い合わせ：児童相談課児童福祉係里親相談ダイヤル
【電話】5962-6505