
令和6年の東京都の患者報告数は3760人で、過去最多となりました。感染に気付きにくいため、治療の遅れや感染拡大につながりやすく、感染予防と早期発見が大切です。
●梅毒とは
感染している人との性行為や性的接触(粘膜や皮膚との直接接触)で感染する性感染症の1つです。感染した部位のしこりや全身性発しん等の症状が出ますが、いったん症状が消えるため治ったと間違われ、治療の遅れや放置により、脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。また、妊娠中に感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、先天梅毒となる危険があります(妊婦健診の初期の検査項目に梅毒検査が含まれています)。
梅毒は早期の薬物治療で完治が可能ですが、感染を繰り返すことがあるため、再感染の予防が必要です。
図1 東京都の男女別梅毒患者数
図2 東京都の年代別梅毒患者(令和6年)
●早期発見のために
感染の有無は血液検査で分かります。みなと保健所では、毎月2回、HIV・梅毒即日検査を実施しています。検査は、匿名・無料で、採血後約1時間で結果が分かります。詳しくは、港区HPをご覧ください。
問い合わせ:保健予防課保健予防係
【電話】6400-0081
<この記事についてアンケートにご協力ください。>