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今はむかし-その347-

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東京都狛江市

◆あいとぴあセンターの設置
平成8年4月、福祉会館の跡に設立された「あいとぴあセンター」は狛江市民の「であい」「ふれあい」「ささえあい」の「あい」と、「ユートピア(理想郷)」を合成した造語で、狛江市民が主体となって進める福祉のまちづくり(夢)を表している。
開館直前の「広報こまえ第714号」には「あいとぴあセンター(健康福祉会館)がこのほど完成しました。4月1日から各事業を開始します」という記事で、「この施設は、地下2階、地上4階建てで、保健センター、老人福祉センター、障害者福祉センターなどが設置され、将来的には高齢者在宅サービスセンターも設置できるように設計されています。市民の皆さんの理解と参加、民間団体との連携共同のもとに、市民の健康づくりと福祉推進を図る拠点としての施設です」とある。
そして地下1階には舞台付き和室、浴室、1階に市役所健康課事務室、健康増進室、社会福祉協議会、2階には保健指導室、歯科診療室、休日診療部門、3階に緊急一時保護室、訓練室、福祉作業所、4階に講座室、料理実習室、プールがあり、図表入りで掲載。乳幼児から高齢者、また一般市民が使える施設があることを紹介している。
開館後は、4階の講座室で市民のための健康講座(健康教育)が行われ、高脂血症、心臓病、脳卒中、骨粗しょう症、がんなど命に係わる病の予防知識や情報の提供、家庭看護教室、家庭栄養講座など各種成人病予防教室を開く予定とある。
プールはプールの利用に支障がない障がい者、指定難病認定者、小児慢性認定者、65歳以上で医師から機能訓練の指示を受けている者のみ入ることができ、泳がなくてもよい、水の中を歩くだけでも体力の増強になるとトレーニング指導も行われ、2階の保健指導室、歯科指導室、休日診療部門(休日歯科応急診療所・休日応急診療所・休日診療薬局)があって、急病なら、日曜・祝日でかかりつけの医院が休診日でも市民ならだれでも診療してくれる。
地下1階の日本間は高齢者の健康増進およびレクリエーションの場、また3階の福祉作業所や訓練室は民間団体が借り受けて、障がいのある人たちの訓練の場として利用。
1階には社会福祉協議会もあって高齢者、障がい者、困窮者の相談や、地域福祉活動として寝たきり高齢者の家庭に保健師や看護師などが訪問して介護の仕方や機能回復訓練など在宅での療養方法、保健指導を行ったり、相談を受けて奉仕しようとする人の紹介も行う。
福祉バス「みどり号」の乗降場もあり、福祉バスみどり号は市内を巡回し、岩戸南の世田谷区境からも来られるようにしていた。

井上 孝(狛江市文化財専門委員)

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