◆プロフィール
中畑清(なかはた きよし)さん
1975年にドラフト3位で読売巨人軍に入団。〝絶好調男〟として活躍。労働組合日本プロ野球選手会初代会長に就任。1989年に現役を引退。
2004年アテネオリンピック野球日本代表ヘッドコーチ兼監督代行として銅メダルを獲得。2012年から2015年まで横浜DeNAベイスターズ監督を務める。現在は野球解説者、野球評論家として活躍中。
◆狛江市とのつながり
・市長
あけましておめでとうございます。本日は元プロ野球選手の中畑清さんをお招きしています。狛江市民の皆さんからすると、中畑さんと狛江市にどんな関係があるのか不思議に思う方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
・中畑
そうですよね。お隣の調布市に長らく住んでいるので、狛江市のことはもちろんよく知っていて身近な存在ではあるんですが、直接的なつながりが生まれたのはここ最近のことなんです。
・市長
実は、中畑さんには令和3年から「狛江市立学校第三者評価委員会」の委員として、狛江市内の小・中学校の教育活動や学校運営の状況について、客観的立場から評価していただいています。だから、実際に学校の現場にも赴いて、狛江の教育をしっかりと見ていただきました。
・中畑
委員の任期は今年度いっぱいで終わりますが、私自身この3年間で勉強になりましたし、非常に刺激を受けました。適当に仕事をこなすのは嫌いな信条なので、狛江のために一生懸命頑張りましたよ!
・市長
そして、意外なところでは、狛江市はDXの分野で中畑さんのご出身である福島県矢吹町とも現在共同事業を行っているところです。
・中畑
え!それは知らなかったな!自分の故郷が狛江と一緒になってやっているというのは非常にうれしいことですね。
・市長
さらに個人的な関係性で言えば、実は出身大学が同じ駒澤大学という。
・中畑
先輩後輩の関係ですね。
・市長
私より体も声も大きいこともあり、後輩ではなく不思議と先輩という感じが…(笑)。
・中畑
そんなことないですよ!先輩は永久に先輩ですから!(笑)
・市長
もちろんそれは冗談ですが、そんなこともあって中畑さんとのご縁はいろいろと大きいんですよね。もう一つ、中畑さんの関係でのご縁としては、狛江市は読売巨人軍と相互協力に関する協定を締結していて、選手たちに市内の小学校等で定期的に野球指導の授業を行っていただいているんです。
・中畑
そんなご縁もあったんですか!ジャイアンツはこれだけ長く東京に地盤を置いている球団なので、狛江に対してももっともっと還元をしていかなきゃいけないと思いますよ。
・市長
狛江市民をジャイアンツ球場に招待していただく「狛江市フェスタ」といったイベントもありますし、幅広くお力添えをいただいています。
・中畑
そういうチャンスをもらえて、逆にジャイアンツとしても喜んでいるはずです。狛江市との交流を積極的に進めてほしいと、OB会長としても強くお願いしていきますよ!
◆狛江の教育
・市長
「狛江市立学校第三者評価委員会」の委員として、狛江市の教育現場を実際にご覧になってみていかがでしたか。
・中畑
実際に現場を見たところ、子育てや教育に対する意識の強さを感じました。もちろん都内の学校すべてを見たわけではありませんが、教育環境という面でも狛江は東京の中でも非常に良い街なんじゃないかと思いますよ。
・市長
教育長からもお話を伺ったところ、中畑さんは教育者の視点とは異なる視点で見ていただき、非常に新鮮で良いご意見をたくさんいただいたとのことでした。中畑さんからのご指摘にしっかり対応していけば、子どもたちをもっと生き生きと育んでいくことができるのではないかと思います。
・中畑
一番大事なのは授業に対して、子どもたちが目を輝かせているかどうか、楽しんでいるかどうかといった空気感ですね。それは何か演出して出来上がるものではないですから。僕が入っていったら、よそよそしい雰囲気になるんじゃないかなと少し不安に思っていたけど、何も空気が変わらなくて。いつも楽しみながら授業をしているんだなっていう空気が伝わってきて、非常に良かったですよ。
・市長
中畑さんの言葉に、子どもたちや先生たちも誇らしく感じますし、うれしくなるはずです。
・中畑
視点を少し広げると、自然環境も良いのが狛江の特徴の一つだと感じますね。
・市長
市内には多摩川が流れ、緑地も点在していますし、伸び伸び育つ教育環境だと思います。
・中畑
狛江には畑も多いですよね。僕は野菜大好きなんですよ!
・市長
その一方で、狛江市は早い段階で教育分野にICTの環境を導入しました。
・中畑
学校でタブレットなんてどうやって活用しているんだろうと思っていたけど、子どもたちにはきちんと浸透していましたね。
・市長
やっぱり子どもって順応性があるんですよね。今は社会も目まぐるしく変化する時代です。子どもたちが社会に出た時にすぐ順応できるような準備を、狛江市としても全国に先駆けて進めていかなければいけないと考えています。
・中畑
何事も大事なのは良い準備がどうできるかどうかです。子どもたちが「みんなで一緒に頑張るんだ!」って思える雰囲気をつくり上げるには、「良い準備」を進めておく必要があると思います。
・市長
大人たちの役割として、子どもたちの不安をいかに取り除いてあげるかが重要になりますね。
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