町田市長:石阪丈一
秋にそぐわぬ暑さと、ちょっとした嵐の後、冬の寒さがやって来ました。立冬も過ぎ、冬の足音が聞こえてきそうな季節になりました。
10月の末に、福島県西白河郡西郷村(にしごうむら)で、日本フットパス協会の総会、全国フットパスの集いがありました。村の人口は2万人を超え、人口増加が続いています。東北新幹線の新白河駅はこの村の東端にあり、日本で唯一、新幹線の駅が村内にある村です。総会、集いの翌日はのどかな村の中に設けられた8つのフットパスコースの一つを歩きました。ちょうど紅葉の盛りで、参加者は那須高原の東端地域の歴史と自然を楽しんでいました。筆者自身の選んだコースは、山道でしたが、ヤシオツツジやホオノキ、ブナ、カエデやミズナラなどの豊かな森を歩き、それこそ秋を満喫できました。
余談ですが、村や町の名前にはその前に「郡」の名前が付きます。そして、その「郡」の名前は「市」が生まれると「郡」エリアから外れてしまうため、平成の合併でかなり消滅しました。西白河郡の名前もそうですが、「郡」の名前はその土地の歴史・風土を感じさせてくれます。全く個人的な感想ですが、関東近辺の例では、神奈川県の旧久良岐郡、山梨県の旧北巨摩郡や長野県の上田を中心とする小県郡(ちいさがたぐん)など、郡の名前の響きにはなぜか懐かしさを覚えます。
さて、FC町田ゼルビアがJ2リーグ優勝を果たしました。初のJ1昇格です。本当におめでとうございます。西郷村での全国フットパスの集いと日程が重なって観戦できませんでしたが、先月29日のホーム最終戦には町田GIONスタジアムで過去2番目に多い観客が詰めかけ、大変な盛り上がりを見せました。来季、J1リーグでのFC町田ゼルビアの活躍を期待しています。というより、必ずJ1リーグのトップを争うことになると確信しています。市民の皆さんのさらなる応援をお願いします。
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