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スポーツで“もっと”人とまちがひとつになる(1)

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東京都町田市

2024年新春号ではスポーツをテーマに、第12回スポーツアワードまちだでグランプリに輝いた村上輝さん、若い世代のアスリート代表として2023全日本ジュニアスキー選手権大会スキークロス(中学女子)で優勝した城戸口芽衣さんをゲストに迎えて、石阪丈一市長と語っていただきました。競技に向き合う姿勢や町田市との関わりに触れるとともに、次世代の子どもたちにエールを送ります。

■2024年新春座談会
村上輝さん×城戸口芽衣さん×石阪丈一市長

村上輝(むらかみひかる)さん
27歳。第106回日本陸上競技選手権大会男子砲丸投げ優勝、第12回スポーツアワードまちだグランプリ(陸上砲丸投げ)。「スポーツパークパートナーズまちだ(日本体育施設株式会社)」勤務。

城戸口芽衣(きどぐちめい)さん
市立南大谷中学校3年生。「2023全日本ジュニアスキー選手権大会」フリースタイル競技・種目スキークロス(中学女子)優勝。全日本スキー連盟2023/2024シーズンスキークロス強化指定選手。

○みんなを一体にする力がある
石阪:
明けましておめでとうございます。村上さんは砲丸投げ、城戸口さんはスキークロスの選手として活躍されていますが、どのようなきっかけで競技を始めたのですか?
村上:
陸上を始めたのは小学2年生です。小学校では砲丸投げはなかったので、短距離走や走り幅跳びをしていました。ところが、走るのが速いわけではなくて順位はいつも下の方。中学生になる頃には走るのがしんどくなっていました。そんな時に先輩たちが砲丸投げをやっている様子が楽しそうで、自分もやってみようと思ったことがきっかけです。砲丸投げが向いていたのでしょうね。そこから何かが覚醒したのです。気持ちが前向きになって、勉強も含めて何事にも一生懸命取り組むようになりました。
城戸口:
私が初めてスキークロスをしたのは小学3年生です。コースが常設されているスキー場に行った時に一回滑ってみたら楽しかったのです。試しに大会に出たらやはり楽しくて、そのまま始めました。スキークロスは複数の選手がすごいスピードで斜面を滑って、ジャンプ台やカーブなどの障害物をクリアし、最初にゴールした人が勝つという競技です。もともと負けず嫌いな私には合っていた気がします。
石阪:
2023年は、村上さんが第12回スポーツアワードまちだグランプリを受賞、城戸口さんは大会優勝を受けて表敬訪問してくれましたね。お二人の活躍を見て、自分もスポーツを頑張ろうとか、スポーツを始めてみようと思う人も多いのではないでしょうか。昨年は、サッカーのFC町田ゼルビアがJ2で優勝してJ1への昇格が決定したり、フットサルのASVペスカドーラ町田も健闘して応援に熱が入りました。スポーツは明るい話題を提供してくれるし、市民の心を一つにする力がありますね。

○誰もがスポーツを楽しめるように
石阪:
ところで、町田市在住の村上さんと城戸口さん。町田の好きなところはどこですか?
村上:
私は三重県出身ですが、大学の寮が町田にあって4年間過ごしました。居心地がよかったのでそのまま町田に住んでいます。駅の周りは賑(にぎ)やかで便利、でも少し離れれば故郷の伊勢市と同じくらい自然が豊かで落ち着くのがいいですね。
石阪:
村上さんは、野津田公園を管理運営する「スポーツパークパートナーズまちだ」に所属し、野津田公園で勤務されているそうですね。
村上:
野津田公園ではマレットゴルフの運営を担当しています。参加者からは「身近にアスリートがいないから村上さんに会うと元気が出る」と嬉(うれ)しい声をかけていただいています。「ジュニア陸上教室」では講師を務めていて、陸上競技の基本「走る」「跳ぶ」「投げる」を教えています。子どもたちはいつも笑顔で元気いっぱい。「僕も村上コーチみたいになりたい!」なんて言われると、ますます頑張ろうって思います。
城戸口:
町田で好きな場所は、自然や緑が多い薬師池公園や芹ヶ谷公園です。よくボールを持って妹といっしょに出かけて、ボールを蹴って遊んだり、遊具で遊んだりしています。じっとしているより、とにかく体を動かしているのが好きなんです。
石阪:
城戸口さんは学業と競技を両立するために何か工夫をしていますか?中学校でバドミントン部にも所属していると聞きました。
城戸口:
時間を意識して行動しています。1日のなかで勉強、部活、スキーとスイッチの切り替えをするようにしています。バドミントン部の練習は放課後、スキーのトレーニングは帰ってからするので、両立はそんなに難しくありません。
石阪:
お二人とも、スポーツが人生や生活のなかにあって素敵ですね。町田市では、「スポーツで人とまちが一つになる」という理念を掲げて、スポーツを通じたまちづくりに取り組んでいます。その一環として、「(仮称)町田木曽山崎パラアリーナ」の整備を進めているところです。障がいがあってもなくても、みんなが同じようにスポーツを楽しめるようにすることが大事だし、パラスポーツをもっと知ってもらういい機会にしたいですね。

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