○目標に向かって着実に前進を
石阪:
先ほど城戸口さんが公園で遊ぶのが楽しいと言っていました。日常的に体を動かすのは健康にいいですし、子どもがスポーツ好きになることにつながるかもしれません。昨年9月に完成した忠生スポーツ公園には約1万5000平方メートルの広大な芝生広場があります。自由に走り回ったりできる場所を今後も増やしていきたいですね。
村上:
私も体を動かすのが好きで、子どもの頃はよく近所の友達と鬼ごっこをしていました。でも、近くには公園がなかったので住宅街でやっていました。広々した公園で思いっきり鬼ごっこができたら、子どもはすごく楽しいでしょうね。
石阪:
さて、2024年はパリオリンピック・パラリンピックがあり、スポーツがますます注目されます。お二人の今年の目標を教えてください。
村上:
まずは自己ベストの更新です。そして、日本記録ですね。日本記録は18メートル85、私の自己ベストは18メートル29です。29を投げた時に日本記録に手が届く手応えがあったので、あともうちょっとというところです。
城戸口:
今年の目標は、スキークロスで全日本ジュニア選手権の2連覇。アルペンスキーもやっているので、アルペンでは全国中学校スキー大会、ジュニアオリンピック出場を目指します。前回のアルペンでは5、6ターン目で失敗して、コースアウトしてしまいました。それが悔しくて、今年こそは全国大会に出場したいと燃えています。
○とにかく、やってみることが大切!
石阪:
城戸口さんは失敗してもへこたれないで、前を向いて進んでいて、実に頼もしいですね。町田市では、そんな未来ある子どもや若者が輝くための支援に力を入れています。その一つとして、昨年12月に制定して、今年5月からスタートする「町田市子どもにやさしいまち条例」があります。これは、子どもが幸せに暮らすことができるよう、子どもの権利を大人が保障することを定めた条例です。簡単に言えば、子どもたちは声を上げて自分の気持ちや意思を自由に伝えてみよう、そして大人たちはその実現に向けて子どもたちを支えていこうというものです。城戸口さんは子どもたちや、同年代の若者たちにメッセージはありますか?
城戸口:
スキークロスの動画を友達に見せると、「危ない」とか「怖い」と言われるのですが、一回体験してみるとすごく面白いのです。だから、とにかくやってみることが大切なのかなと思います。それから、ゲームもいいけどたまにはスポーツをして体を動かそう!
石阪:
村上さんから、人生の先輩として、子どもや若者に向けたメッセージやエールをお聞かせください。
村上:
これから山あり谷あり、いろんな壁にぶち当たると思いますが、自分の夢に向かって、諦めずに頑張ってほしいですね。それから今、世界で戦争や紛争などが起こっていますけど、武器で戦うのではなくて、スポーツで戦ってほしいです。
城戸口:
私も、スポーツを通してお互いに理解できればいいのになって思います。
石阪:
お二人のお話を伺って改めて思うのは、スポーツは人と人の心を結びつけたり、自身の成長のきっかけになったりするということです。だからこそ、年齢や障がいの有無に関係なく、どんな人にも、どんな環境にあろうとも、みんなにスポーツを楽しんでもらいたい。年だからとか、運動が苦手だからと言わないで、まずはやってみること。これからも町田市では、子どもや若者の意見を取り入れ、チャレンジを支えるまちづくりを行ってまいります。本日はありがとうございました。
問合せ:広報課
【電話】724・2101
<この記事についてアンケートにご協力ください。>