・町田市長 石阪丈一(いしざかじょういち)
・大学生・モデル 玉置陽葵(たまきひより)さん
・シンガーソングライター Leina(レイナ)さん
町田市では、昨年「町田市子どもにやさしいまち条例」、「町田市障がい者差別をなくし誰もがともに生きる社会づくり条例」が施行されました。そこで2025年新春号では、ともに10代で町田市出身のシンガーソングライターLeinaさん、大学生でモデルとしても活動中の玉置陽葵さんをゲストに迎えて、“だれにとってもやさしいまち”“だれもが暮らしやすいまち”について石阪丈一市長と語っていただきました。
■2025年新春座談会
○活動のきっかけはだれかの力になりたい
石阪:
明けましておめでとうございます。Leinaさんはシンガーソングライター、玉置さんはSNSでの発信やモデルとして活躍していますが、どのように活動を始めたのですか?
Leina:
作詞作曲を始めたのは2019年の3月くらいで、中学2年生の時でした。インスタグラムに投稿していたら音楽業界の方の目に留まって、同年11月にインディーズデビューをしました。歌を作り始めたのは、南地域にある子どもセンターの「ばあん」にギターがあって、職員さんに弾き方を教えてもらったことがきっかけです。「ばあん」に通い始めたのは小学1年生から。おもちゃもあるし、音楽スタジオだってあるし、知らない子と友達になれる、なにより職員さんが温かくて、夢のような場所でしたね。音楽は、孤独を感じるたびに私に寄り添ってくれました。だから私も音楽でだれかに寄り添いたいという思いが音楽活動の軸になっています。
玉置:
私もスタートはSNSでの発信です。高校に入学するタイミングで自分の障がいのことなどを投稿し始めました。私自身が他の障がい当事者のSNSを見て力をもらっていたことや、母が私の病気が分かった時に障がい当事者のSNSを見て前を向けたと話していたこともあって、自分もだれかの力になれたらいいなと思ったのです。ちょうどその頃、障がい者モデルのオーディションを見つけて、モデルという人目に触れる場所にいるからこそ届けられることもあるのではないかと考え応募しました。
昨年はSNSやモデルの活動以外にも、教育関連のシンポジウムに登壇したり、都立高校を訪問して車椅子の体験をしてもらうようなインクルーシブ体験プログラムを立ち上げたりと、新しいことに次々と挑戦した年でした。
○自然が豊かでリラックスできる だからまちだが好き
石阪:
玉置さんもLeinaさんも町田市出身なので、町田の好きなところについても教えてください。
玉置:
お気に入りのスポットは、高校の通学路にあった町田シバヒロです。友達と学校帰りに寄って町田シバヒロでおしゃべりをして帰っていたのは高校時代の楽しい思い出です。それから、駅前にある商業ビルのプリクラコーナーも好きで、高校生の時は通い詰めましたね。町田は駅周辺に商業ビルがたくさんあって、欲しいものがなんでもそろいますし、ちょっと離れれば自然が豊かで、大きい公園もたくさんあるところが魅力です。
Leina:
その駅前のビルには私もよく通っていました。人気の服屋さんもあって町田の女子高生の聖地ですよね。公園や緑が多くて、ゆったり過ごせるのは町田のいいところだと私も思います。そうそう、町田の人はだいたい町田が好きなところも素敵ですよね。
石阪:
Leinaさんは、「ばあん」について触れていましたね。「ばあん」のような子どもセンターが各地域にあって、中学生や高校生にも来てもらえるよう夜9時まで開館しているのは町田ならではの取り組みです。玉置さんが言うように、公園や芝生はリラックスできるし、伸び伸びした気持ちになれますよね。2023年に完成した忠生スポーツ公園には、町田シバヒロの倍以上の約1万3000平方メートルの広大な芝生広場があります。町田には、木登りや穴を掘っての泥遊び、基地づくりなど、子どもが自由に遊びを考えて楽しめる冒険遊び場、いわゆるプレイパークも常設型が5か所あります。子どもから大人まで自然を身近に感じて暮らせるのは町田の大きな魅力でしょうね。
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