カワセミ通信 211

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町田市長：石阪丈一
明けましておめでとうございます。市民の皆様には新年を健やかに迎えられたことと存じます。昨年は、元日早々、能登半島地震がありましたが、今年は災害の無い平和な年になることを願っています。
今月25日の土曜日に、新しく、鶴川香山園(つるかわかごやまえん)がオープンします。ここは、池泉回遊式の日本庭園を備えた公園で、2年ほど前から建物の耐震補強改修、厨房(ちゅうぼう)の増築などの工事が行われ、食事会や茶会等もできる施設としてリニューアルしたものです。
もともとは、お灸(きゅう)による治療院として長く使われていた施設で、明治39年(1906年)建築の主屋、瑞香殿は書院造の風格のあるたたずまいを見せています。『鶴川村誌(1958年刊)』では、神蔵中風灸治所という名前で紹介されています。江戸期、寛政6年(1794年)に始められ、明治以降は毎月1日に行われ、北海道から九州までの人々が訪れていたそうです。
筆者も鶴川村に生まれたため、お灸点という名前だけしか知らず、「香山園はどこですか?」と尋ねて、「お灸点のことですよ」と言われ合点したというちょっと恥ずかしい思いをしたことがあります。
さて、25日の開園の日には、野点(のだて)や獅子舞などのイベントが計画されています。また、25、26の両日には、「ようこそ!鶴川OMOTENASHI祭り2025」と題してスタンプラリーを開催します。鶴川香山園近くには、武相荘や畦地梅太郎の「あとりえ・う」などもあり、駅周辺の身近な観光拠点としての機能も発揮することが期待されます。