■子どもの自由な外遊びを 一緒に楽しみながら 見守っています
めぐろ遊び場づくりの会
プレーワーカー
後藤友子(ごとうゆうこ)さん
◇プロフィール
目黒区で生まれ育った生粋の目黒っ子。30年以上の保育士経験を生かし、めぐろ遊び場づくりの会で子どもたちの居場所づくりに尽力して約7年。めぐろあそびばねっとの代表も兼務。子どもたちから「ごってぃ」の愛称で慕われている。
◇常設のプレーパークを目指して外遊びを応援
「めぐろ遊び場づくりの会は、子どものやってみたいを応援するため、できる限り禁止や制限をするのではなく、自由に思いきり遊べる場所として、常設のプレーパークを作ろうと、平成22年に発足しました」と話すのは、代表を務める後藤友子さん。
「私たちの他にも、子どもたちの外遊びを支援している団体は区内の各地域にあります。どの団体も、既存の遊具ではなく、土や木、水、時には火など自然の素材を使って遊ぶことで、子どもたちの自由な発想や生きる力を育む遊び場活動を行っています。昨年、各団体と連携して『めぐろあそびばねっと』を立ち上げ、東京都の遊び応援プロジェクトに選定されました」。
◇とにかく、のびのび遊んでほしい
活動場所は「あそびのでまえ」ののぼりを立てた公園の一角。そこに、木の間に網を張ったモンキーロープやハンモック、しゃぼん玉、竹とんぼ、チョークなどを用意します。すると、子どもたちが集まってきて、思い思いに遊び始めます。「ロープやハンモックでワイルドに遊んでいますね。のびのび遊んでもらいたいので、危険なことなど以外はあれこれ言いません。『あれはダメ、これは危険』と口を出してしまいがちですが、『いいよ、大丈夫だよ』と肯定することが、子どもも私もノンストレスで楽しいと思います。すると、子ども同士で『これやっていいかな』『いいよ』とやりとりしながら、ちゃんとルールを作って遊びます。みんな『楽しい』と口に出ちゃってるんですよ。そんな子どもたちを見て、私も楽しませてもらってありがとうの気持ちです」と後藤さん。
◇遊び場づくりから居場所づくり、そして地域づくりへ
「遊び場づくりにとどまらず、子どもも大人もリラックスできる居場所づくり、地域づくりができるといいと思います」と言う後藤さん。「ヘビーユーザーの子もいますが、毎回新しい親子も来てくれます。こまで遊んでいると近所のおじいちゃんが来ることもあります。こうして、みんなの居場所ができて、その中心が子どもたちの遊び場、という形になればいいですね」。
「遊びは自分たちが作り出していくもの。子どもがやってみたいと思う遊びを大切にしていきたいし、それを見守る大人を増やしていきたい。いいよと言える子どもも大人も増やしたいですね」と最後に語ってくれました。
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