令和7年最初のめぐろ区報は、目黒区に本社を構えるLDH JAPAN代表取締役会長兼社長CEO兼CCOのEXILE HIROさんと区長の対談をお届けします。
目黒を「ホーム」というHIROさんがこのまちに抱く特別な気持ち、そしてダンス文化の醸成・浸透を図る目黒区の未来にはせる思いを語ってくださいました。
目黒区長 青木英二
1955年3月29日、目黒区原町生まれ。目黒区議会議員、東京都議会議員を経て、2004年4月から目黒区長に就任し現在6期目。趣味は、ウオーキングと読書。信条は、人事を尽くして天命を待つ。
EXILE HIRO
2001年にEXILEを始動、パフォーマー兼リーダーとして国民的グループに押し上げる。2013年パフォーマーを勇退。2017年、LDH新体制に伴い、代表取締役会長兼CCOに就任。2023年10月LDH JAPAN代表取締役会長兼社長CEO兼CCOに就任。世界基準でのエンターテインメントの創造に情熱を注いでいる。
区長:あけましておめでとうございます。新しい年のスタートに、目黒区にゆかりの深いHIROさんとの対談を行えること、とてもうれしく思います。
HIRO:あけましておめでとうございます。こちらこそ、新年号という特別な号にお声がけいただきまして大変光栄です。
■2024年を振り返って
区長:HIROさんにとって、2024年はどんな1年だったでしょうか。
HIRO:コロナが落ち着き、今まで通りのライブができるようになり、エンターテインメント業界がまた盛り上がってきた感じがあります。コロナ禍はかなりの大打撃でつらいことも多かったのですが、徐々に勢いを取り戻し、さまざまな可能性が広がってきているので、2025年のLDHの活動がとても楽しみになっています。
コロナ禍に耐えながらも攻める姿勢を忘れないようにと準備していたプロジェクトなど、新しいエンターテインメントが具体的な成果につながってきた年だったと考えています。
区長:2024年の目黒区政を振り返りますと、ポストコロナの時代を見据えながら、子育て、教育、健康、福祉、まちづくり、DX、環境、防災などのさまざまな区政課題に対し、職員と力を合わせながら取り組みを加速させることができた1年でした。
7月には、韓国のソウルに行き、海外の友好都市である北京市東城区とソウル特別市中浪区の中学生たちと一緒に、スポーツや文化を通じた、3区間の交流を図ってきました。さらに10月、区内の三田に大使館があるポーランドのワルシャワを訪問し、親交を深めることができました。コロナ禍で足踏みをしていた国際交流の分野において、再び前に進むことができたのはとても良かったと思います。
また、4月に行われた区長選挙では6期目の当選をさせていただきました。新しい任期を迎えることとなり、区民の皆さんからの負託にしっかり応えていくことにベストを尽くした1年でした。
■自分たちの成長とまちの発展がリンクしています
区長:目黒への思いやエピソードなどを教えていただけますか。
HIRO:僕がこの業界に入ったのは今から35年前の20歳ぐらいで、その時加入したZOOというグループが所属していた事務所が目黒にあったことがご縁で、それからずっと目黒区に住んでいました。LDHの事務所も設立当初からずっと中目黒です。
思い出はいっぱいありすぎて何を選べばいいのか分からないという感じですが、やはり目黒川沿いの桜ですね。自分たちが駆け出しの頃に見た桜と、絶頂期の時に見た桜、コロナ禍に見た桜は、同じ桜でも見る時の自分の立ち位置によって違う印象があります。「ここのお店変わったな」とか、自分たちの成長とともにまちの移り変わりを感じているので、区の思い出はたくさんあります。多い時には年間30万人くらいのファンのかたがLDHの運営する店舗などにいらっしゃって、中目黒を「LDHの聖地」などと言っていただけたのも、とても光栄です。
区長:HIROさんをはじめLDHの皆さんが、目黒のまちや、目黒川の桜に思いをはせていただいていると伺い、とてもうれしく思います。というのも、目黒区の将来像を示したキャッチフレーズが「さくら咲き心地よいまちずっとめぐろ」となっていて、区民の皆さんの笑顔あふれる様子を「桜のまち」というイメージで表しています。
■恩返しという意味での社会貢献
区長:エンターテインメントを核とした社会貢献に力を入れておられる印象があります。そこに込められている思いを教えていただけますか。
HIRO:僕たちは華やかな世界で活動させていただいています。だから、ちょっと浮ついたイメージに見られることもありますし、多くの人たちに知られている分、影響力がある立場だということも分かっています。だからこそ、自分たちだけ良ければいいということではなく、このありがたい環境で成功を収めることができた時には、それを社会に還元したいと思うようになりました。
区長:中目黒にダンススクールやダンスに特化したEXPG高等学院も開設しておられ、エンターテインメントを目指す子どもたちへの指導にも力を入れていらっしゃいますね。
HIRO:僕たちのようにダンスやエンターテインメント業界を目指している子どもたちの役に立てるような場所を作りたいという思いからです。アーティスト活動に対する誇りといいますか、そのようなことを確かめたかったんです。子どもたちに夢を持ってもらいたいという思いから「Dreams For Children」というテーマを掲げて活動していくことで、社会貢献につながっていることも多いです。こうしたことを一つ一つ積み重ね、LDHの社会貢献を発信しやすい環境が整ってきたので、今後はさらに力を入れていきたいと思います。
問合せ:文化・交流課文化・観光係
(【電話】5722-9553、【FAX】5722-9378)
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