■中目黒を訪れる人、暮らす人のつながりを育んでいきたい
中目黒土産店
花畑輝実(はなばたてるみつ)さん
◇プロフィール
大阪府出身。都内の会社に勤務するため、平成24年に上京し、区内で暮らし始める。現在は広告制作会社の代表を務めながら、有志たちと中目黒土産店を運営。
◇「恩返しがしたい」から始まったオンラインショップ
花畑さんが営んでいるのは、中目黒土産店という名のオンラインショップ。『中目黒と、人をつなげる。』をコンセプトに、中目黒をテーマにしたオリジナル商品を企画販売しています。
お店を始めたのは4年前。中目黒の人の優しさに触れ、感動したことがきっかけなのだそう。「家族の問題と自分の独立のタイミングが重なって、急きょ近くに駐車場が必要になったんですが、なかなか見つからなくて。そんな時、ダメもとで聞いてみた面識のないかたが、快く敷地を貸してくれたんです。僕みたいに外から移り住んできた人にでも、分け隔てなく優しさを分けることができる目黒の人ってすごいなと、このまちが大好きになりました。中目黒でお世話になった人やまちに何か恩返しできないかと考え、始めたのがこのお店です」と花畑さん。
◇中目黒の人のつながりを媒介する商品を目指して
「商品のコンセプトは人とのつながりです。うちの商品を見て『あ、中目黒って書いてある』と、知らない人同士でも会話のきっかけになるものを目指しています。おしゃれだけじゃなくて、いじりがいのあるアイテムにしたいですね」と花畑さん。オンラインショップのほかに、月に1度、場所を借りて店頭販売も実施(14面左下の読者プレゼント記事参照)。「店名の土産(どさん)から、原則ですが土曜日の3週目に開店しています。奥まっていてひっそりとした場所ですが、同時にカフェバーもやっています」
◇いろいろな所で区の人がつながる場所ができれば
グラフィックデザイナーでもある花畑さんは、SNSで中目黒の魅力をイラストで発信し、その数は1,400点にもなっているとか。「ちょっとした景色やシーンなどを描いていて、目黒区のガイドブック的なものになっています」
改めて中目黒の魅力はの問いに、「桜だけじゃない、大人だけじゃない、都会なのにのどかな風景もあって、人もいい。いろいろな人を自然に受け入れてくれるまちです。住めば都どころの話ではなく、べたぼれです」と花畑さん。今後の展開を伺うと「僕がやり始めた思いが誰かに伝わって、中目黒の人のコミュニケーションづくりを、僕にはない発想とジャンルで、いろいろな所でしてくれたらいいですね。そのきっかけになったなら、これまでやってきたかいがあったと思えます」と語ってくれました。
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