目黒区名誉区民、太田久行(作家:童門冬二)氏(96歳)が去る令和6年1月13日に逝去されました。ご逝去につきましては、ご本人の遺志で1年間公表が控えられていました。
太田氏は、目黒区役所勤務を経て、東京都企画調整局長、政策室長を歴任されました。在職中から創作を始め、東京都庁を退職後、本格的に作家活動に入り、数々の歴史小説を執筆されました。第43回芥川賞の候補になるなど、各界から高い評価を受けられました。
また、目黒区においても福祉環境整備基準策定委員会委員長や中学校教科書採択調査委員会委員などを歴任され、区政の発展、文化の向上に貢献いただきました。平成12年10月1日に目黒区名誉区民として顕彰されて以来、さまざまな場面で区民の皆さまへ温かい励ましのメッセージを贈ってくださいました。令和2年12月25日号のめぐろ区報では、コロナ禍に少しでも前向きな気持ちになれるようにとメッセージを寄せていただきました。90歳を超えられても執筆活動を続けるなど、力強い人生の歩みから私たちも多々勇気づけられました。
これまでの長きにわたる区政へのご貢献に深く感謝するとともに、ここに謹んで哀悼の意を表します。
■区長コメント
童門様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
童門様におかれましては、平成12年10月1日以降、長きにわたり、名誉区民として区のさまざまな行事にご出席いただくほか、付属機関の委員長などを歴任され、区政の発展、文化の向上に寄与していただきました。
コロナ禍で頂いた童門様のメッセージは、閉塞感が漂う社会状況の中、区民の皆さまを元気づけてくださり、私も大いに勇気を頂きました。
作家としても活動され、歴史の中から現代の組織経営、人事管理などに通じる作品は私も愛読させていただいております。
童門様の偉大な功績に敬意を表するとともに、区政へのご貢献に深く感謝を申し上げます。
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