■家族みんなで「読書」を楽しむ
私は読書が大好きです。父と一緒に読んだ新聞から始まり、今は、自分が出演する作品の原作や関連書籍をよく読んでいます。原作を読むのは、自分の仕事に対して誠実に取り組みたい、という理由もありますが、「この原作を、どう映像化するのか」と考えたときにワクワクしてくる好奇心のほうが強いかもしれません。ちなみに、漫画が原作の作品も多いので、漫画もたくさん読んでいますよ。
自分の子どもが小学生だったときは、学校の「図書ボランティア」をしており、夏休みには、プールに来た子どもたちに読み聞かせたりもしていました。
荒川区では、「家読(うちどく)」という取り組みをしていますよね。私がおすすめする「家読」のやり方ですが、ずばり、読み手が思いっきり楽しんでしまうことだと思います。泣いたり笑ったりしながら物語に没頭する大人の姿を子どもに見せてあげるのが良いのではないかな。そもそも読書が苦手な人は無理にやらなくていいし、お母さんやお父さんだけがすることでもないと思います。ただ、会話のきっかけになることは間違いないので、気軽に、新聞や雑誌に載っているクイズ等から始めてもいいのかなとは思います。
■安藤さんおすすめの絵本
◇『おちゃのじかんにきたとら』
作・絵:ジュディス・カー
訳:晴海耕平
出版社:童話館出版
トラが家に来て、家中の食べものを食べてしまう不思議なお話なのですが、絵も素敵でとても楽しい絵本です。最後、トラがラッパを吹いて「さよなら、さよなら、さよなら、さよなら」っていうところは、子どもが一番好きなところでした。
◇『ぼくはめいたんてい~きえた犬のえ』
文:マージョリー・ワインマン・シャーマット
絵:マーク・シーモント
訳:光吉夏弥
出版社:大日本図書
名探偵シリーズです。お子さんも、気に入ると自分から次々と読み出してくれるはずです。少し早口でリズミカルに読むと面白いです。
◇『青い馬の少年』
文:ビル・マーティン・ジュニア、ジョン・アーシャンボルト
絵:テッド・ランド
訳:金原瑞人
出版社:アスラン書房
目の見えない少年が見ている世界を想像する物語です。つい涙が出てしまいます。文学への橋渡しになると思って選びました。
■生まれ育った荒川区でやってみたいこと
年が明け、令和6年になりました。今後の夢なのですが、生まれ育った荒川区で、野外劇をやってみたいと思っています。あらかわ遊園のアリスの広場を使って、シェイクスピアとか。子どもはちょっと怖い物語が好きなので、夏なら近代能楽集をわかりやすくした舞台とかも良いですね。アリスの広場は背景がきれいなので、子どもから大人まで楽しめる素敵な野外劇になるだろうな、と思っています。
■安藤さんから お子さんたちへ
年が明けても宿題が減るわけでもないし、お小遣いが上がるわけでもない。気が合わない子とは今年も合わないかもしれない。でも、みんながこれから出会う大人が、素敵な人たちだったらいいなと、私は思っています。その素敵な人になるために、私は、自分が今年やるべき、そして頑張るべきことをしっかりやろうと思います。
■安藤さんの今後の公演
KAAT(カート)神奈川芸術劇場プロデュース『スプーンフェイス・スタインバーグ』
期間:2月16日(金)~3月3日(日)
会場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ(神奈川県横浜市中区山下町281)
出演:片桐はいり 安藤玉恵 ※ダブルキャスト
内容:自閉症でガンを患う7歳の少女・スプーンフェイスを通じて、命の輝き、生きる意味を問う一人芝居
問合せ:チケットかながわ
【電話】0570-015-415
(年末年始を除く、午前10時~午後6時)
■インタビューの様子を放送しています
CATVマイチャンネルあらかわ(地デジ11ch(チャンネル))「こんにちは荒川区」で、インタビューの様子等を放送します。
放送期間:1月1日(祝)~7日(日)
※午前9時、正午、午後6時・9時の1日4回放送
問合せ:広報課報道映像係
【電話】内線2135
問合せ:広報課広報係
【電話】内線2132
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