「世代」「地域」「人の力」をつないで 新時代のあらかわへ

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11月28日、滝口区長は、令和6年度荒川区議会定例会・11月会議で、区政運営に関する基本的な考え方を述べました。

荒川区長として、区政運営にかける思いと基本方針を述べさせていただきます。
西川太一郎前区長におかれましては、5期20年にわたり、荒川区政をけん引してこられました。
西川前区長の下で積み重ねてきた各政策と思いを引き継ぎ、時代の変化と地域の実情を踏まえた見直しや、新たな政策も積極的に行う等、荒川区の明るい未来につながる区政の実現に向け、全身全霊をかけて、取り組んでいく所存です。
私は、子育て中にさまざまな政治情勢をメディア等で見て、次の世代に対する責任を果たさなければならないと考え、政治の道に進むことを決めました。以来、一区民としての感性、感覚を忘れず、区民から負託を受けて仕事をしているという責任と感謝の気持ちを持ち続けながら、議員活動・地域活動を行ってきました。
コロナ禍や史上最大規模で上陸すると報じられた令和元年10月の台風19号への対応を通じて、住民に最も身近な存在の荒川区が求められる役割の大きさ、緊急時における危機管理の重要さを強く感じたことは、区長選挙に挑む大きなきっかけとなりました。
私は、区政を推進する上で、「世代」「地域」「人の力」の3つの要素をつなぐことが重要だと考えています。
1つ目の「世代をつなぐ」では、子どもからシニアまで、すべての世代の方が互いに支え合い、学び合える区を創ることを目指します。
2つ目の「地域をつなぐ」では、区内に長く暮らす方々と新たに移り住んできた方々の絆を深め、力を合わせて区の魅力を活いかし、より住みやすく、誇れるまちを目指します。
3つ目の「人の力をつなぐ」では、区や区民、事業者、各種団体等、区に関わるすべての人々の力を結集し、効果的・効率的な施策を展開するとともに、都や近隣自治体との連携強化を目指します。
こうした基本的な考え方の下で、各分野における重点的な取り組みを述べさせていただきます。
まず、まちづくりの分野です。
さらなる地域活性化を目指し、条例制定を含めた実効性のある取り組みを推進します。また、文化・スポーツ・読書等、生涯学習活動の充実に取り組みます。
さらに、整備が計画されている南千住浄水場跡地、町屋公園、宮前公園では、それぞれ特色のある公園となるよう、工夫を凝らして進めます。そのほか、空き家をはじめとするまちのリノベーション等を推進します。今後、戦略的にプロモーションを行い、区の魅力を強く発信します。
次に、防災・防犯の分野です。
「ひとりの命も犠牲にしない荒川区」を目指し、木造住宅密集地域の建物耐震化や不燃化等を一層促進すると同時に、地域防災リーダー等の人材育成、防災アプリの機能強化、マンション防災の充実等、ソフトとハードの両面で対策の強化を図ります。
また、特殊詐欺・闇バイト強盗等を未然に防ぎ、区民の皆様が安心して生活できるよう、警察と連携し、防犯対策の強化に取り組みます。
次に、子育て・教育の分野です。
妊娠から出産、子育てまでの切れ目のない支援を強化し、保育園・学童クラブ等の質の向上に向けた環境整備、子どもの居場所づくり支援やヤングケアラー支援の充実を図ります。また、子育て当事者の視点で、利用しやすい施設整備に向けたガイドラインも作成します。
学校教育では、ICT教育の推進や教育環境の整備、不登校対策や特別支援教育の充実、教育現場の働き方改革の推進、部活動の地域展開、小中学校における保護者の負担軽減等、子どもの可能性を最大限広げられる環境を整備します。
次に、福祉・健康の分野です。
地域資源を活用したフレイル予防や介護予防の取り組みを充実していきます。また、スマートフォン等を含むデジタル技術を活用した施策の推進と同時に、デジタルデバイド対策にも注力します。
障害福祉の分野では、障がい者の受入施設の充実や相談等、サービスの充実に取り組むとともに、ペアレントメンター事業の推進等、寄り添った対応を進めます。また、デフリンピックの機運醸成、パラスポーツの推進等を通じて、共生社会に向けた理解促進に取り組みます。
次に、環境の分野です。
「ゼロカーボンシティ」の実現を目指し、区と区民・事業者が一体となった取り組みを推進します。また、資源の集団回収とともに、プラスチック回収を区内全域に拡大し、リサイクルの推進とごみ量の抑制を図ります。また、廃食油の回収強化等にも積極的に取り組みます。
次に、文化・芸術・地域経済の分野です。
社会的起業を積極的に支援し、事業の承継・廃業等で困っている事業者に対して専門相談員による支援を行います。また、商店・企業のデジタル化も積極的に進めていきます。
また、観光施策では、現代的な街並みと昔ながらの街並みが共存する街の風情や、もんじゃに代表される食文化、伝統工芸等、地域のさまざまな魅力を隣接区とも連携しながらシティプロモーションとして積極的にPRする等、取り組みの充実を図ります。
以上が、各分野の重点的な取り組みです。
こうした取り組みを効果的に進めるため、DXを大きな柱に据え、区民サービスの向上や事務の効率化を実現する取り組みを推進して参ります。また、多様な区民の意見反映等の仕組み作りも進めていきます。
私は、これまでに培ってきた知識や経験、人脈等のすべてを荒川区政に注いでいく決意です。ご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
(要旨)

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