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創意で切り開く、新たなフィールド

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東京都荒川区

■創意で切り開く、新たなフィールド
渡邉製本株式会社代表取締役・渡邉浩一氏

◇創業70年を超える製本会社
当社は、「製本業」を営む会社です。製本の中でも「書籍製本」という、いわゆる書店に並んでいるような本の製本を主に手がけています。
私が代表に就任したのは平成20年で、そのころは、長年お付き合いのある出版社との仕事が中心でした。しかし、出版業界全体が縮小傾向だったこともあり、販路開拓や新規顧客の獲得の必要性を感じていました。

◇ホームページの工夫で新規顧客を獲得
まずは、区の補助金を活用して会社ホームページを作成しました。工場の広さや生産能力をアピールしている同業他社が多かったんですが、お客様は「どういう製本に対応できるのか」を知りたいのではないかと考え、そうしたことを中心に掲載しました。ほかにも、簡単に見積依頼ができるフォームを用意したり、製本用語の解説ページを作ったりと工夫した結果、新たに印刷会社やデザイン会社、離れた地域の会社との仕事を増やすことができました。

◇新たな製品、新たな販路
平成26年には、以前から思いを温めていた自社製品の開発に着手しました。商工会議所の支援も受けながら開発を続け、平成28年に「BOOK NOTE(ブックノート)」の販売を開始しました。最初は月に数冊程度の注文でしたが、平成29年の「荒川区産業展」への出展やテレビでの紹介をきっかけに販売数が増えていきました。区の補助金を活用して展示会に出展するようにもなり、小売店や卸売業者とのつながりも生まれました。
そうして開発した自社製品のうち、「BOOK NOTE」と「えぽっけ」が、「モノづくりブランド『ara!kawa(あらかわ)』」に認定されました。ほかの認定商品を作っている会社の中には、単独では販路開拓に取り組むことが難しい少人数のところもあるので、ブランド全体で展示会に出展したりできるといいなと期待しています。

◇これからの渡邉製本
事業や技術の承継が直近の課題ですが、既存製品の改良等にも取り組みたいと考えています。海外からの依頼も増えていますし、海外向け製品の開発や、現地の展示会・販売会への参加もしてみたいですね。

■主な販路開拓支援
対象:区内に本社がある中小企業等

◇モノづくりブランド「ara!kawa」
優れた区内商品を認定し、区内外へ魅力を発信します。認定商品は、下記ホームページで購入できます。
【HP】https://arakawa.news/shop/

問合せ:経営支援課経営支援係
【電話】内線459

◇見本市等出展補助
国内外で行われる販路拡大のための見本市・展示会・フェア等への出展料等を補助します。
対象経費:出展料、展示装飾費、搬送委託費、パンフレット作成費、通訳費(海外の場合のみ)
補助・利用内容:対象経費の2分の1(限度額20万円)
※初めて利用する場合・海外展示会への出展の場合は、限度額30万円
※経営革新計画承認等による特例があります。詳細は、お問い合わせください

問合せ:経営支援課経営支援係
【電話】内線459

◇販路開拓コーディネータ(高度特定分野専門家派遣)
高度で専門的な知識・ノウハウを必要とする課題を迅速に解決するために、販路開拓・事業再生・知的財産・技術開発・デザイン等のさまざまな分野の専門家を無料で派遣します。
補助・利用内容:1企業・1団体または個人につき、全分野の専門家を合わせて年度内10回まで

問合せ:経営支援課産業活性化係
【電話】内線45

◇中小企業“魅力発信”PR動画制作補助
製品や技術力等、自社の強みをインターネットで周知するための動画の制作費用を補助します。
対象経費:制作委託費
補助・利用内容:対象経費の2分の1(限度額10万円)
※年度内1回まで
※経営革新計画承認等による特例があります。詳細は、お問い合わせください

問合せ:経営支援課産業活性化係
【電話】内線458

◇ホームページ作成補助
区内企業の情報化の促進と販路拡大の支援のため、ホームページを新規開設する場合の経費の一部を補助します。
対象経費:作成委託費
補助・利用内容:対象経費の2分の1(限度額20万円)

問合せ:経営支援課産業活性化係
【電話】内線45

◇販路開拓セミナー
販路開拓のノウハウを提供するセミナーを、年3回程度実施します。

問合せ:経営支援課経営支援係
【電話】内線459

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