荒川区長
滝口 学(たきぐちがく)
行春(ゆくはる)や鳥啼魚(とりなきうお)の目は泪(なみだ)
かつて松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出る際に千住の地で詠んだ句です。このほかにも正岡子規や小林一茶、種田山頭火等、名だたる俳人が荒川の地で多くの俳句を詠みました。
このように俳句にゆかりのある荒川区は、子どもから大人まで俳句文化の裾野を広げ、豊かな俳句の心を育むことを目指し、平成27年3月に「荒川区俳句のまち宣言」をいたしました。
そして、この令和7年3月、宣言から10周年を迎えます。この間、区ではさまざまな俳句振興の取り組みを推進し、全国から投句ができる「あらかわ俳壇」や区内の写真とともに俳句を募集する「フォト俳句コンテスト」、「奥の細道矢立初めの地子ども俳句相撲大会」等、どなたでも気軽に楽しく俳句に親しむ機会を創出してきました。また、俳句ゆかりの大垣市や松山市との交流も深めています。
俳句は、日常のささいな出来事や身の回りに目を向けるため、新しい発見や感動を見つけることができます。また、世代を超えて感情が共有されるため新たなコミュニティが生まれ、地域でのつながりづくりに一役買ってくれます。
荒川区はこれからも、多くの皆様が俳句に親しめる取り組みを進めて参ります。
私も始めます。皆さんもぜひ一句詠んでみませんか。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>