冬は、忘年会などで飲酒の機会が増える時期です。家族や友人などが飲酒運転をしようとしている場合は、周囲の制止が必要です。みんなで飲酒運転の根絶に努めましょう。
■飲酒運転とは
ビールや日本酒などの酒類やアルコールを含む飲食物を摂取し、アルコール分を体内に保有した状態で自動車やバイク、自転車などを運転することです。
■少量の飲酒でも危険!
少量のアルコールでも脳は、まひします。酔うと判断力や注意力が低下し、速度超過や車間距離のミスを引き起こす可能性が高まります。お酒に強い人でも、少量のアルコールで運転に影響があります。
■アルコールの分解には時間がかかる
お酒に含まれる純アルコール分は、20グラムで1単位となります。この1単位を各酒類に換算すると…
・ビール…中ジョッキ1杯 500ml 度数5%
・日本酒…1合 180ml 度数15%
・ワイン…小グラス2杯 200ml 度数12%
・チューハイ…1缶 350ml 度数7%
体重60kgの人が酒類を1単位飲んだ場合、飲み終わってからアルコールが分解されるまで約3~4時間かかると言われています。3単位の酒類を飲んだ場合、8時間睡眠を取ったとしても、体内には1単位のアルコールが残っている状態となります。この状態(二日酔い)で運転をした場合も飲酒運転となります。
アルコールの分解には個人差があり、体質的にお酒に弱い方や女性、高齢の方はより時間がかかります。また、体調によっても分解速度は変化します。車などを運転する前には、アルコール検知器などを使って、体内にアルコールが残っていないか確認しましょう。
■飲酒運転による交通事故
令和4年中の飲酒運転による交通事故の発生件数は2,167件(うち、死亡事故件数は120件)で、依然として多い状況です。また、飲酒運転の死亡事故率は、飲酒をしていない場合の約7.1倍となっており、飲酒運転による交通事故は死亡事故につながる危険性が高くなっています。
死亡事故率:
・飲酒なし…0.78%
・飲酒運転…5.54% 約7.1倍
■飲酒運転は車を凶器に
飲酒運転に、「つい」や「うっかり」は絶対にありません。
◇飲酒運転は5年以下の懲役または100万円以下の罰金
・ちょっとそこまでだからいいや
・酔いがさめたから大丈夫
・ちょっとだけしか飲んでないから平気
飲酒運転をした人だけではなく、飲酒をした人に車両を貸したり、飲酒した人が運転する車両に乗ったりすることや、運転する人に酒類を提供することも懲役または罰金が科せられます。
問合せ:
・葛飾警察署【電話】03-3695-0110
・亀有警察署【電話】03-3607-0110
担当課:交通政策課
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