■墓じまいに関するトラブルにご注意を
実家のお墓を現在の住宅の近くに移す場合や、管理できる人がいなくなってきたために墓じまいをする場合に高額な請求などをされ、トラブルになることがあります。
今回は、その事例とトラブルに対処するためのアドバイスを紹介します。
◇事例1
実家のお墓が自宅から遠く、自分もそのお墓に入るつもりがないため、墓じまいをお寺に申し出たところ、離檀料(お布施)を300万円請求された。払えないと伝えたところ、ローンを組めると言われた。
◇事例2
墓じまいの際に知り合いの石材店に撤去を依頼しようとしたが、お寺から業者を指定された。費用も高額だったため他の業者に見積もりを依頼したいと伝えたところ「うちの境内ではこの石材店以外の出入りは認めていない」と受け付けてもらえなかった。
◇アドバイス
・墓じまいをする際には、離檀料を要求されることがあります。離檀料は、お寺へのお礼として習慣的に支払うお布施の一種のため、明確な基準はありません。金額に納得いかない場合は、第三者などを交えてお寺と話し合うようにしましょう。
・お寺などの墓地の場合、墓地使用契約書により石材店が指定されていることもあります。希望する石材店で撤去などができるのか、事前に確認しておきましょう。
・墓じまいをするには、お寺などが発行する「埋葬証明書」などが必要となります。墓じまいの理由などを正しく伝え、理解してもらうようにしましょう。
・お墓は、家族はもちろん親族にとっての心のよりどころといえる存在です。管理している人の一存だけで決めず、親族も交えて期間に余裕をもって話し合いをしましょう。
トラブルになった場合は、消費生活センターへご相談ください。
担当課:消費生活センター(立石5-27-1 ウィメンズパル内)
【電話】03-5698-2311
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