認知症は誰でもかかる可能性のある身近な病気です。令和7年には、65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されています。自身や家族のもの忘れが気になり始めたら、早めにかかりつけ医や高齢者総合相談センターに相談しましょう。
■早く気付くことのメリット
・治る認知症や改善できる症状がある
・進行を遅らせることができる場合がある
・今後の生活を準備することができる(介護保険サービスの利用など)
■不安に思ったら、まずチェック!
次の5つの項目について、当てはまるものに○をしてみてください。
(1)今まで普通にやっていた日課がこなせないことがある(買い物、携帯電話、テレビのリモコン、電子レンジなど)
・ほとんどない
・月1~4回程度ある
・毎日・毎回のようにある
(2)周りの人から「いつも同じことを聞く」と言われたり、財布、鍵、通帳、保険証など物をなくしたりすることが増えた
・ほとんどない
・月1~4回程度ある
・毎日・毎回のようにある
(3)友人と知人の名前や言いたい言葉がすぐに出てこないことがある
・ほとんどない
・月1~4回程度ある
・毎日・毎回のようにある
(4)今日が何月何日か分からないことがある
・ほとんどない
・月1~4回程度ある
・毎日・毎回のようにある
(5)以前に比べ「やる気がなくなった」「怒りっぽくなった」と言われることがある
・ほとんどない
・月1~4回程度ある
・毎日・毎回のようにある
◇「毎日・毎回のようにある」が1つ以上または「月1~4回程度ある」が2つ以上ある場合は、身近なところに相談してみましょう
・かかりつけ医
まずはかかりつけ医に相談してみましょう。状況に応じて、認知症サポート医、認知症連携医や認知症疾患医療センターを紹介してもらうことができます。
・高齢者総合相談センター(区内14カ所)
高齢者の生活全般や介護保険サービスなどについて相談できます。
■葛飾区では認知症に関するさまざまな取り組みを行っています
◆認知症について知りたい
◇「ヒトゴトじゃないよ認知症」(認知症ケアパス)の配布
認知症についての正しい理解、対応方法、介護・医療・福祉サービスなどの情報を掲載したガイドブックです。
配布場所:
・高齢者支援課(区役所2階201番)
・高齢者総合相談センター
区HPからもご覧になれます。
◇認知症普及啓発動画
「もしかして認知症?!」
認知症介護経験者から、家族に認知症症状が出現した際に感じたこと、経験したことを話してもらい、身近な人に認知症症状が出現した際の適切な行動について学びます。
講師:豊田千純子氏(いずみホームケアクリニック医師)
◆早期発見のために
◇もの忘れ予防健診(無料)
受診期間は10月31日(木曜日)までです。対象の方には、5月下旬にオレンジ色の封筒を送付しています。
対象:区内在住で、令和6年4月1日時点で68~75歳の方
◆見守りたい
◇高齢者の見守りに関する協定
高齢の方の日々の暮らしに身近な事業者と連携し、住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らし続けられるよう「高齢者の見守りに関する協定」を締結しています。
令和6年6月25日、新たに葛飾区薬剤師会と協定を締結し、協定締結事業者数は27事業者となりました。
◇おでかけあんしん事業
・おでかけあんしんシール
認知症による徘徊がある方の靴や携帯電話などに貼って身に付けるシールです。登録番号と24時間対応のコールセンターの電話番号が記載されています。徘徊して警察などに保護された場合に、このシールを手がかりに身元や緊急連絡先を確認し、家族に連絡することで早期の帰宅につなげることができます。
・おでかけあんしん保険
認知症による徘徊が原因の事故など家族が損害賠償責任を負うことになる場合に備え、保険に加入できます。
◆家族を介護するあなたをサポート
◇家族等介護支援事業
介護をしている家族の休息などのため、介護が必要な高齢の方を区内の特別養護老人ホームまたは小規模多機能型居宅介護事業所にて無料でお預かりします(食事代などは実費負担)。
◇おうちで学ぶ快適介護(訪問レッスン)
ホームヘルパーなどが訪問して、無料で介護のアドバイス(おむつ交換のコツ、退院後の在宅生活での介護など)を行います。
上で紹介した取り組み・その他の取り組みについて詳しくは、区HPをご覧になるか、高齢者支援課(【電話】03-5654-8597)へお問い合わせください。
担当課:高齢者支援課
【電話】03-5654-8597
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