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第3回区議会定例会区長招集あいさつ (2)

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東京都豊島区

5.教育の充実
居場所づくりの取組みとして、令和5年5月23日に開設した「にしまるーむ」はこれまで11回開催し、延べ約300名の生徒が訪れてくれました。部活動改革は、地域移行モデル事業である「としま土曜部活」が10月からスタートします。これは、部活動の運営を学校ではなく、区と民間が連携して担うものです。また、不登校対策として、今月から「校内別室指導支援員配置事業」が西池袋中学校をモデル校としてスタートし、区内の大学に通う複数名の学生に学習ボランティアとしてご協力いただいています。年齢の近い大学生が支援員となることで、学習面のサポートだけでなく、様々な会話をする中で、生徒の登校意欲の向上などにつながることも期待しています。「区立小中学校給食費の無償化」は予定どおり9月から実現することができました。9月6日には、「としま子どもの権利相談室」を千登世橋教育文化センター内に開設しました。新たに設置された「子どもの権利相談員」は、アウトリーチなどにより子どもの声に耳を傾け、気持ちに寄り添い、子どもの権利擁護委員と連携しながら、子どもの権利の救済・回復に努めていきます。

6.区民が主役となる文化のまちづくり
今年は「としま文化の日」の令和5年11月1日を中心に、約1か月間にわたる文化の祭典を展開していきます。豊島区立芸術文化劇場では東京都交響楽団によるスペシャルコンサート、路上や公園など池袋東口の6会場では、79の認定アーティストが様々なジャンルの音楽の演奏をする「としまミュージックサークル」が開催され、池袋のまち全体が音楽に染まります。このほか、グローバルリングシアターではストリートカルチャーとして、若い世代が盛り上がるアーバンスポーツ体験、あうるすぽっとや区民センターでは、区民参加型のイベントなど、誰もが楽しむことができるイベントを開催します。先月、区立芸術文化劇場で開催されたミュージカル公演には主催者のご協力により、演劇部に所属する区内中高生や、児童相談所で支援している子どもたちをリハーサルに招待しました。プロフェッショナルの演技を間近に見た子どもたちは、劇中のポーズを真似たり、歌を口ずさむなど大喜びで、夏休みの忘れられない思い出になったのではないかと思います。10周年を迎え、コスプレファンの聖地の一つともなってきた「池袋ハロウィンコスプレフェス」は、パレードの規模を拡大するとともに、来場者の皆様に、例年以上に楽しんでいただける工夫を凝らした仕掛けを計画しています。さらに来月、新たなアニメ拠点として誕生するのが、南池袋に東京都が整備する「アニメ東京ステーション」です。マンガ・アニメ・コスプレを一つの核とし、国内外から広く人を呼び込むシティプロモーションを展開していきます。

7.健康・福祉の増進
今年6月から50歳以上のかたに帯状疱疹ワクチン接種費用を助成していますが、希望者が当初の想定を大きく上回るため、大幅に予算を増額します。また、新型コロナウイルスワクチン接種は本日(令和5年9月20日)より、初回接種を完了したすべてのかたを対象とした「令和5年秋開始接種」を開始しました。また、高齢や障害による難聴者のコミュニケーションをより円滑にするため、23区で初めて、区役所本庁舎3・4階の窓口など5か所に「軟骨伝導式イヤホン」を設置することとしました。軟骨伝導式イヤホンは、軽く耳にあてるだけで、音漏れしにくく、周囲のかたに話の内容が聞こえないという点で、これまで以上にプライバシーに配慮した窓口対応が可能となります。

8.池袋周辺のまちづくり
池袋駅西口駅前再開発事業では、駅からまちへ人を送り出すサンクンガーデン(注釈)の整備や、周辺のまちへつなぐ歩行者ネットワークの整備を行います。また、現在分散しているバス停の集約や、西口五差路の改良など、自動車動線の整理も併せて行い、回遊性の高いウォーカブルな空間が広がるまちを実現していきます。今年度末の都市計画提案に向け、交通管理者とも着実に協議を重ね、進めています。「池袋リビングループ」のスペシャルマーケットを、令和5年11月3から5日までの3日間、グリーン大通りエリアマネジメント協議会主催、豊島区共催により開催します。昨年は、池袋リビングループの期間に合わせて、サンシャインシティや4つの公園などで同時に賑わいのあるイベントを開催しており、住民や来街者の方々が各施設のイベントを回遊して楽しむ姿が見られました。これは、「人が主役のウォーカブルなまちづくり」の目指す光景であり、今年も引き続き、池袋エリアの広範囲にわたる施設で、賑わいのあるイベントを同時に開催する予定です。今年のイベントでは、昨年11月に公民の多様な人材が集結して発足したまちづくり団体である「池袋エリアプラットフォーム」が、展示ブースをグリーン大通りに設置することについて検討しています。池袋の将来像の共有と賑わい創出活動の展開に向けて、区も含め多様な主体からなるエリアプラットフォームの取組みの紹介などを想定しています。ウォーカブルなまちづくりを進める上で重要な路線として、昨年の10月から、立教通りの無電柱化の工事に着手しています。9月26日からは、いよいよ立教大学の正門と二又交番までの区間が一方通行となります。無電柱化と併せて、緑や水など自然の力を活用した環境モデル路線として、人優先の道路づくりに取り組んでいきます。
(注釈)サンクンガーデン…半地下の開放的な広場や庭園のこと。

9.おわりに
区は昨年、「ゼロカーボン戦略」を策定しました。戦略の柱のひとつに「資源循環・3Rの推進」を掲げており、そのための大きな取組みである「区内全域でのプラスチック資源回収」が、いよいよ令和5年10月1日から始まります。これまで、区民説明会を99回、町会の役員会やマンションなどへの出前説明会を10回開催し、延べ2,000人の皆様に参加いただきました。説明会以外にも、プラスチックの分け方・出し方を掲載したパンフレットの全戸配布や、ホームページやSNS、ハレザビジョンにおける動画の配信、豊島区版ごみ分別アプリの公開など、総力を挙げて周知に取り組んできました。9月23・24日に開催するファーマーズマーケットでPR活動、9月26日にはとしまセンタースクエアで100回目の区民説明会と相談会を行います。今後も、一人でも多くの区民の皆様にご理解いただけるよう、丁寧な周知に努め、環境にやさしい行動への機運を高めていきます。

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