お酒を楽しむためにも、不適切な飲酒や健康への影響について理解を深め、アルコール健康障害を予防し、事件や事故の防止に努めましょう。
■アルコール健康障害とは
アルコール依存症のほか、多量飲酒、20歳未満のかたや妊婦の飲酒など、不適切な飲酒の影響による心身の健康障害のことです。急性アルコール中毒、飲みすぎによる肝臓病、すい臓病、認知症、循環器疾患、メタボリックシンドローム、がん、歯科疾患などがあります。また、関連する問題としてうつ、自殺などもあります。
■豊島区の飲酒の現状〈令和2年実施「豊島区健康に関する意識調査」より〉
○飲酒の程度
「ほとんど飲んでない」が45.1%で最も多く、男女ともに割合は増加傾向にあります。飲む人では「ほとんど毎日飲んでいる」が20.8%で最も多く、男性で30.9%、女性で13.5%と、男性が高くなっています。
○1日の飲酒量
1日の平均的な飲酒量が日本酒2合相当以上の人の割合は、男性で計44.9%、女性で計25.4%となっており、20から60歳代にかけては年代とともに高くなる傾向があります。
■適正な飲酒を心がけましょう
厚生労働省では「節度ある適度な飲酒量」は1日のアルコール摂取量を20グラムとしていますが、女性や高齢者、飲酒後に顔面紅潮などの反応を起こす人は、これより飲酒量を少なくすべきと推奨しています。男性はアルコール40グラム以上、女性はアルコール20グラム以上を1日に摂取すると生活習慣病のリスクが高まります。60グラムを超える場合は、様々な健康問題や社会問題を引き起こし、アルコール依存症にもつながるとされています。
■アルコール20グラムとは
日本酒1合、ビール500ミリリットル、7%の酎ハイ350ミリリットル、25%の焼酎100ミリリットル、ワイン200ミリリットル、ウイスキーダブル60ミリリットル
■アルコール依存症とは
習慣的に多量飲酒することにより、飲酒をコントロールできなくなる状態のこと。意思や性格に関係なくだれでもなる可能性があり、病気や周囲との関係悪化、欠勤、遅刻やけがなどを繰り返します。専門医の治療が必要です。
問合せ:
健康推進課保健指導グループ【電話】3987-4174、【FAX】3987-4178
長崎健康相談所保健指導グループ【電話】3957-1191、【FAX】3958-2188
<この記事についてアンケートにご協力ください。>