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としまの伝統工芸士 22

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東京都豊島区

「金工」渡部流線氏
槌音とともに作る逸品

日本には金・銀・銅など多くの鉱山があり、古くより多くの金工職人の創意工夫によって金属を使った物づくりが現代に至るまで受け継がれている。
渡部氏は、子どもの頃から絵や工作が好きで、20歳の頃から約12年間、銀器の工房で修業を積んだ。「金属の中で銀が一番好きな材料です。銀は熱伝導率が最も良く、光の反射率も高い。また抗菌作用もあることから手作業での加工に最も適した材料と思っています」と語る。
また江戸時代に銀の貨幣を作っていた“銀座”が今も地名として残っているなど、金工と歴史の関わりが非常に深い。
近年高騰している貴金属のごく僅かな削り粉も回収して、資源を大切にリサイクルすることも心がけているという渡部氏。
制作時に意識していることを尋ねると、「指輪やブレスレットの内側など、表から見えない部分に手間をかけています。機械では出すことのできない手触りの良さがあって、手仕事の温かみを感じてもらえるところに価値が生まれるのだと思います」
“一つひとつに思いを込めて”槌音とともに生み出す、渡部氏の作品にこれからも期待したい。

江戸金銀工芸工房流線【電話】090-8015-7223【E-mail】ryusen.silver@gmail.com

問合せ:商工グループ【電話】4566-2742

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