令和6年11月13日、高際区長が行った、招集あいさつの抜粋・要約です。
1.ウォーカブルなまちづくりの推進
もっと歩きたくなる「人」が主役のまち。これは、豊島区が地域の皆様とともに進めている基本的なまちづくりの方向性です。
都心にいながら自然と触れ合える公園や広場があり、アートやカルチャーを育むイベントが開催されている。音楽の響きが心地よく流れる空間は、まちを訪れる人々の日常を豊かに彩ります。
多様な立場の方々が集い、誰もが自分らしいライフスタイルを実現できる都市、それがウォーカブルなまちづくりの目指す姿です。
そんな区の構想に呼応してくれたのが、民間が主体となり池袋のまちを育て、価値を共創していく共同体「池袋エリアプラットフォーム」です。
今年5月に行動指針となる「池袋未来ビジョン」をリリースして以降の取組みにかかる活動報告会を、12月9日に開催します。また年内には、ホームページを開設し、活動内容を皆様にお知らせする予定です。
さて、大変うれしいニュースが飛び込んできました。
10月23日に池袋駅西口地区の再開発の都市計画が、ついに内閣総理大臣の認定を受け、11月11日に都市計画決定となりました。平成27年の再開発準備組合結成以来、地元の悲願であった池袋駅西口におけるまちづくりの1つの大きな節目を迎えることができました。
都市計画決定を踏まえ、区としても引き続き再開発準備組合等に対し助言などを行うなど、事業の具体化に向けての取組みを推進していきます。
2.公園の再構築
次に、公園アドバイザーを活用した公園の再構築についてです。
身近な小さな公園や児童遊園には、「古い遊具が残っている」「禁止看板などにより子どもたちがのびのびと遊べる場所がない」などの声が寄せられています。子どもからおとなまで多様化するニーズに応えられるよう、利用したくなる公園が求められています。このため、公園ごとに憩い・遊び・交流など役割分担を明確にして、地域で様々な特徴が発揮できるように作り変えていきたいと考えています。
小さな公園が多い本区の特性を前向きにとらえ、今後モデル地区を選定して地域の皆様のご意見などをお聞きしながら、公園再構築プランを策定し、魅力あふれる公園づくりに挑戦していきます。
3.犯罪被害者等支援
私はかつて、日本司法支援センター(法テラス)の初代・犯罪被害者支援課長として、東京をはじめ全国の地方事務所で犯罪被害者等支援業務を立ち上げ、被害者ご本人やご遺族の苦しみを受け止めながら、全身全霊で支援に取り組みました。
10月17日、一般社団法人関東交通犯罪遺族の会(あいの会)の皆様から、交通事故などで親を亡くした子どもたちが悲しみを打ち明けにくい現実を描いた絵本の寄贈を受けました。会の副代表理事であり、平成31年に東池袋での乗用車暴走事故で妻子を亡くされた松永拓也さんからも、犯罪被害者等支援についての区としての向き合い方などをお話しいただきました。
区では現在、犯罪被害者等支援窓口の開設に向け、検討を進めています。さらに、令和7年第1回定例会に「(仮称)豊島区犯罪被害者等支援条例」を上程できるよう、関係団体との協議などを進めており、年内にはパブリックコメントを実施します。条例制定後には、東京都や民間支援団体、警察などと連携し、生活支援や心の支援など、犯罪被害者等に寄り添った支援を全庁横断で行っていきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>