令和6年6月19日、高際区長が行なった、招集あいさつの抜粋・要約です。
令和6年4月24日、民間有識者らでつくる「人口戦略会議」により、自治体の持続可能性に関する発表がありました。10年前、豊島区は消滅可能性都市の指摘を大きな衝撃をもって受け止め、若年女性をはじめとする皆様の声を迅速に施策に反映するなど、積極的に対策を講じた結果、消滅可能性都市からの脱却につながったと認識しています。今後も、行政だけでなく地域の皆様とともに、「住みたい、住み続けたいまち」、そして「希望するかたが安心して出産・子育てできるまち」を目指してまいります。
1.新体制2年目にあたり
区長就任から、早いもので1年が経過しました。職員とともに「チーム豊島区」として一丸となり、区民の皆様、民間事業者や関係団体、議員各位のお力添えをいただきながら、「ひとが主役の区政」の実現に向け、全力で取り組んできました。
(1)誰もが住みたくなる8つのまちづくり
子育て支援では、出産費用の実質無償化やゆりかごオンライン面接、子育て世帯見守り訪問事業、産後ケア事業など、妊娠期から出産後まで、切れ目ない支援を充実させてきました。また、子どもたちの健やかな成長のため、子どもの権利相談室の設置やアバターを活用した相談窓口の強化、学校給食の無償化や不登校生徒などが通える居場所の開設、発達相談やヤングケアラー支援の体制拡充などに力を入れてきました。
「誰もが安全・安心に暮らせるまち」の実現に向けては、避難行動要支援者の個別避難計画の作成、女性の視点からの災害対策を見直しました。特殊詐欺防止などの治安対策とともに、無電柱化や木密地域の不燃化・耐震化を進め、今年度から耐震診断・耐震改修助成対象を新耐震木造住宅へ拡充するなど、ソフト・ハードの両面から取組みを進めていきます。
また、令和6年3月策定の「住宅マスタープラン」を踏まえ、子育てに配慮した住宅の供給や子どもや子育て世帯の居場所づくり、高齢社会に対応した居住の安定確保など、子育て・福祉施策と連携した安全・安心な住宅・住環境の整備に努めていきます。
(2)池袋駅周辺のまちづくり
先日、西口再開発の説明会を開催し、住民の方々から広くご意見を伺いました。今後、都市計画審議会でご審議いただき、都市計画決定を得ていきます。東口では、環状5の1号線の開通を見据えて駅前広場の検討を進めています。関係者の意見を丁寧に伺いながら、豊島区が目指す「ひと」が主役のウォーカブルなまちづくりを実現していきます。
(3)シティプロモーションへの取組み
シティプロモーションは、区の知名度を上げるばかりでなく、まちのイメージ向上により価値を高め、区を国内外に売り込む活動です。インバウンド需要の喚起を含めた人流の増加、ひと・もの・情報の交流によるにぎわいの創出、経済の活性化にとどまらず、魅力と活力を兼ね備えた自治体として注目されていく中で、ここに暮らす区民の“地域への愛着や誇り”を醸成し、さらなる地域活性化につながっていくものと考えています。
今後、本区の強みである「マンガ・アニメ・コスプレ」を前面に打ち出し、人気アニメキャラクターとのコラボレーション企画や「チームとしま」の力を活用した公民一体のプロモーションにより、区を大いに盛り上げ、まちの魅力や文化を発信していきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>