(4)区民による事業提案制度
区民の声を聴き、区民とのつながりを強化し、区民目線による区政を推進することが、私の区政運営の基本姿勢です。区長就任後、「子どもレター」「区民による事業提案制度」「未来としまミーティング」を開始し、今年度も引き続き実施します。
今年度の「区民による事業提案制度」は、「災害に強い地域づくり」「人にやさしいデジタル化社会の推進」の2つのテーマで募集しました。令和6年6月14日まで募集を行い、78件のご提案をいただきました。8月に区民投票を行い、来年度の予算編成作業に結び付けていきます。
昨年度に選定された6件については、着々と取組みが進んでいます。
1.公園の日陰化
区民投票で最多得票数だった「公園の日陰化」については、公園や児童遊園の23か所に日除け対策を実施します。イケ・サンパークでは芝生広場に大型テント、ファーマーズマーケット付近にはテント・イス・テーブル28組を設置します。また、雑司が谷公園の丘の上テラスには日除けのシート、日陰の少ない池本だんだん公園にはベンチの上に新たな日除け棚を設置するなど、公園の暑さ対策に取り組んでいます。
2.空き店舗活性プロジェクト
空き店舗を活用し、区内の開業を目指す事業者に対して、店舗整備費や賃料を補助する内容で、現在、事業者を募集中です。商店会活動に協力する開業者には、賃料補助を上乗せすることで、商店街活動の新たな担い手として、地域に根差した事業者となるよう、より手厚く支援していきます。さらに、すでに地域で活動する事業者をコーディネーターとして配置し、開業前から開業後まで伴走支援を行うとともに、商店街との橋渡し役を担ってもらうことで、ともに地域の商店街の活性化を図ります。
3.未利用地の有効活用
区内の様々な地域での実施を目指し、活用可能性がある用地を選定し、検討を進めています。直近では、令和6年6月29日に旧西池袋二丁目第二児童遊園を活用し、子どもたちが楽しむイベントを実施します。今後も出張プレーパークなどを企画していきます。
4.としまベンチプロジェクト
高齢者などの外出を支援するため、コミュニティソーシャルワーカーなど、地域で活動する関係者の協力により、ベンチを設置・改修する場所の調査、選定を進めています。区とともに地域で情報収集やベンチの管理などに取り組むベンチプロジェクトのため、「ベンチ協力隊」を募集し、秋以降に具体的な設置を進める予定です。あわせて、「チームとしま」と連携し、民間ならではの技術・アイデア・設置場所などを提供いただける協賛企業の募集を進めています。また、区民ひろばと合同で、令和6年11月に区民の皆様に幅広く参加いただき、ベンチを実際につくるイベントも実施予定です。まちに出かけやすく、歩きやすく、人との出会いにもつながるウォーカブルなまちづくりを進めていきます。
5.スポーツのチカラで子どもたちの健康な未来を築こう
子どもたちが元気に体を動かせる機会を増やすため、令和6年4月から総合体育場グラウンドと南長崎スポーツセンター多目的広場を、子どもの居場所・遊び場として一般開放いたしました。夏休み期間は、熱中症対策として屋外施設に代え、豊島体育館や巣鴨体育館などの屋内施設を開放します。
6月15日には、旧朝日中学校体育館を活用して、区内でJリーグを目指して活動しているサッカーチーム、エリース東京FCの選手の皆さんと地域の子どもたちの運動イベントを実施しました。
今後もトップアスリートとの交流事業を予定しており、7・12月には東京ヴェルディと連携し、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめるサッカーイベントを開催します。
また、7月1日から区内在住の児童・生徒が区立スポーツ施設を個人利用する際の利用料が無料となります。高校生相当の無料化は23区初の取組みです。区内7か所の体育施設で卓球やバドミントン、バレーボール、プールやトレーニングルームの利用料金(小・中学生200円、高校生相当400円)を無料とすることで、子どもたちのスポーツ体験の充実を図っていきます。
6.外国人支援体制の強化
令和6年6月1日現在、131の国と地域から3万4,470人の外国人が在住し、総人口に占める割合は11.7%と、23区で2番目に高い本区において、外国人住民へのよりきめ細やかな支援が必要と考えています。そのため、7月1日、本庁舎4階の区民相談コーナーに外国人相談窓口を開設します。
相談窓口では、平日22言語で対応するとともに、外国人向けの様々な情報を集め、一元的に提供する体制を整えます。運営にあたっては、外国人支援団体などとの連携を図り、外国人のかたにより安心してご利用いただき、必要な支援にスムーズにおつなぎできるよう努めていきます。
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