2.基本構想・基本計画の策定
本年2月、「基本構想審議会」を設置し、第3回審議会においては、基本構想の素案、基本計画の施策体系案、将来人口推計などにおいて多方面からの活発な審議が行われました。私たちが今後向かっていく未来への展望が徐々に具現化されるにつれ、期待が高まるとともに、今年度末の策定に向けて、あらためて気が引き締まる思いです。
今後、区民の皆様の声を計画に反映させていくことを第一に考え、区民意識調査、関係団体へのヒアリング、区民の皆様から直接ご意見を伺うワークショップなどを審議会と並行して実施いたします。
全部局において、区民目線で「目指す将来の姿」を考え抜き、「ひと」が主役のまちの実現に向けた羅針盤となる計画策定に向け、議論を重ねていきます。
3.新たな学校改築方針
区民の皆様に身近な学校や図書館など、「区施設の改築改修計画」の策定に向け、私自身が本部長となる「公共施設等マネジメント本部」を令和6年3月に立ち上げ、全庁的な検討を進めています。
長年の懸案であった東部地域の学校改築において、新たな視点・手法を取り入れながら検討を進めた結果、改築に向けての見通しが立ったことから、先に方針としてお示しすることにいたしました。なお、学校改築を含めた最終的な「区施設の改築改修計画」については、今後、さらなる検討を重ね、基本構想・基本計画との整合を図りつつ、中期的な歳入・歳出バランスを意識しながら、年度内にお示しします。
●駒込地域の小・中学校の改築…日本郵船株式会社が所有する敷地を定期借地する本区初の手法により、仮校舎を建設することで、駒込小学校、仰高小学校、駒込中学校の改築を約20年間かけて進めていきます。
●総合体育場と朋有小学校の敷地を一体的に活用した学校改築…朋有小学校の別棟を建設する方針については、令和6年第1回定例会で一旦立ち止まることをご報告し、新たな方針に見直すことといたしました。朋有小学校の改築は、巣鴨小学校も含めた西巣鴨中学校ブロックでの小中連携教育によりさらなる教育環境の向上を目指します。これまで池袋中学校ブロックでは、総合的な学習の時間などを活用した緊密な連携により、小学校から中学校への円滑な接続を実現してきました。こうした成果を踏まえ、区内2か所目の「校舎一体型小中連携校」として整備したいと考えております。西巣鴨中学校に通う巣鴨小学校も含めた3校で、考える会を進めていきます。
改築の際は、現在の総合体育場と朋有小学校の位置を入れ替える考えです。総合体育場は、活用の枠が大きく広がったことなどから、管理棟の建て替えや新管理棟を含めた施設整備について再検討を進めた結果、校舎との位置の変更を新たな方針としています。仮校舎の建設が不要になり、必要経費の削減となるとともに、学校の移転が1回のみ、近接地で完結することから、学校および子どもたちの負担軽減ともなります。学校改築後は、総合体育場と朋有小学校の位置が入れ替わることから、管理棟のほか、野球場を含めた総合体育場全体を再整備します。
方針につきましては、今後、地域の皆様、関係団体への説明を丁寧に進めていきます。とりわけスポーツ施設の工事期間が長期化することから、豊島区スポーツ協会や各種競技団体、利用者のご意見を十分伺いながら、各競技の代替施設の確保はもとより、これまで以上に充実した総合体育場となるよう最大限努力していきます。
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