文字サイズ
自治体の皆さまへ

進化を続ける まちの挑戦

2/16

東京都豊島区

地域と協力しながら、未来を見据えたチャレンジを続ける商店街や空き店舗の活用を紹介します。

■高校生のアイデアが商店街を変える
[巣鴨駅前商店街×十文字高等学校]
高校1・2年生の自己発信コースクラスでは、巣鴨駅前商店街の活性化プロジェクトに取り組んでいます。

○ゆっくり楽しめるまちへ
鈴木菜子さん
私たちは商店街は食べ歩きはできるけれど、座って休める場所がなく長い時間いられないなと気づきました。そこで、屋上を活用し、芝生のおしゃれなスペースや公園を作ることを考えました。SNS映えする場所は話題性につながり、若者を呼び込むことができると考えています。若者であふれる明るい商店街になるよう、本気で考えていきたいです。

○お店を開けるきっかけに
大隅麗叶さん
商人まつりでは出店しているのに普段は閉まっているお店が多いことに気づきました。私のチームでは、様々なお店の商品を1つの喫茶店に集めることで、行ったことのないお店にも興味を持ってほしいと考えています。そしてSNSを活用することで、新しい人にも商店街を知ってもらいたいです。友達とどこに遊びに行くか話すときに、巣鴨と名前が出てくるまちになってくれたらうれしいです。

○新商品の開発に挑戦
若松美里さん
調べていく中で巣鴨に住んでいる人や来ている人は洋菓子よりも和菓子の方が好きなことに気づきました。そこで幅広い世代に受ける進化系和菓子“NEO和菓子”として、トッピングを選べるオープンどら焼きを作ることを考えました。自分で選べることで印象にも残り、未知の味を求めリピーターが増えたらうれしいです。今後は試作品を9月の文化祭で販売し、検証する予定です。

○まちの内外から人々が集う拠点に
巣鴨地蔵通り商店街
木造2階建ての商店街事務所のほか、公園にはベンチを複数設置し、公園と一体となってイベントなどに活用できるよう整備します。事務所は10月頃の完成を目指して工事を進め、オープン時には、記念イベントも予定しています。
すがもん

○バーチャル商店街を目指して
巣鴨大鳥神社商店街
会話ができるAI(人工知能)を設置し、楽しみながら商店街を知ってもらう仕組みを作ります。また、商店街内を回遊できるAR(仮想空間と現実を重ねる)技術を活用し、子どもたちが楽しめる商店街を目指しています。

○新時代の商店街づくりを応援
区では、時代の流れに対応した“新たな商店街づくり”に積極果敢に取り組む商店会を「未来を創る商店街支援事業」として、東京都とともに支援しています。商店会ごとにアドバイザーを派遣し、グランドデザイン策定から実行支援まで3年間伴走支援を行います。

築45年以上の空き家が新たなまちの見どころに

○シーナと一平
長崎2-12-4
平成28年に築45年以上の元とんかつ屋さんをリノベーションして誕生した小さなまち宿。商店街の真ん中にあり、「あたりまえの東京ローカル」を満喫することができます。1階のレンタルキッチンandカフェでは地元の人たちが集い、宿泊者との交流の拠点にも。

○NishiikeMart
西池袋4-19-14
築50年以上の木造マーケット「西池袋マート」をリノベーションした文化発信拠点。豊島区最大のブルワリーパブ「サイカドブリューイング」と併設するギャラリーには、クリエイティブな熱量が集まります。

◆INTERVIEW
空き店舗活性支援事業コーディネーター
日神山晃一さん
(株)シーナタウン・(有)日神山内装代表取締役。区のリノベーションまちづくり事業で手がけた「シーナと一平」をはじめ、池袋周辺14店舗、今まで250か所以上の店舗設計を手がけている。椎名町・西池袋エリアを拠点に「まち」に根差した活動を続けている。

区内でお店をやってみたいという夢を持つ方は多いですが、空いているのに店舗として出回ってない空き店舗も多く、マッチングしにくいのが現状です。さらに、空いている店舗をどうすればいいかわからないと放置してしまっているオーナーさんも多いことがわかってきました。空き店舗をリノベーションした「シーナと一平」のシェアキッチンでは、日ごとに違うお店が入るので、お店を出したいという多くの方の夢を叶えつつ、カフェや宿の利用者と地域の方の交流の場にもなっています。そこで会話が生まれ、つながりができて、みんなで音楽を楽しんだりすることも。空き店舗の活用方法に困り、放置している方も、まずは相談できる場所があるということを知ってもらえるとうれしいですね。

空き店舗の活用を応援
地域課題である空き店舗の解消を図るとともに、地域に根差した店舗を育成し、商店街をはじめとする地域の活性化を目的とした事業を実施しています。区内の空き店舗を活用して開業する方に対して、店舗改修費および店舗賃借料の補助、専門家による経営相談などの支援のほか、区が指定したコーディネーターによる伴走支援を行います。
※令和6年度の受付は終了しました。現在、3件の採択事業者が開業準備中です。

問合せ:
生活産業課商店街振興グループ【電話】03-5992-7017
空き店舗の活用について…商工グループ【電話】03-4566-2742

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU