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自治体の皆さまへ

第1回区議会定例会区長招集あいさつ (3)

12/22

東京都豊島区

2.令和7年度の重点的な取組み
2-1.防災対策
能登半島地震や山形県遊佐町の豪雨災害など、被災地支援で得た教訓と、5年ぶりに修正を行う「地域防災計画」を踏まえ、備蓄・物流の強化、避難所対策などを進めていきます。
まず、「女性の視点から見た防災プロジェクトチーム」での検討を踏まえ、プライバシー保護対策としての間仕切りテントや、保湿クリーム、おりものシート、防犯用の笛などに加え、福祉救援センターの資機材の備蓄も進めます。
また、希望する地域を対象に、各救援センターの訓練を毎年実施します。医療救護所開設訓練は、医師会、薬剤師会、看護師会、柔道整復師会をはじめ、医療機関のご協力をいただきながら継続するとともに、ペット同行訓練の実施回数を増やします。
また、駅周辺におけるデジタルサイネージを活用した発災時の情報発信などにも取り組んでいきます。
2-2.住宅施策
来年度より、子育て世帯の定住促進施策として、子育てファミリー世帯を対象とする家賃助成に区内居住要件を設けることとあわせ、所得要件の緩和や助成月額の拡充や、新たに同居や近居する子育て世帯に対する転居費用等の助成を行います。
老朽化した区営住宅は建替えにあわせ、単身高齢者の見守りなど福祉サービスの提供や、若者・子育て世帯のニーズへの対応、また多様な世代、世帯が交流することができる居場所などを有する「新たな公営住宅」を検討し、造りかえていきます。
2-3.子ども・若者の居場所事業
区内には、子ども食堂や無料学習支援など、子どもたちが安心して利用でき、心の拠り所となっている居場所が多く見られます。
「子どもの居場所事業」は、家庭や学校で「自分の居場所を見い出せない」と悩む子どもたちが安心して過ごせる場所を確保するために、食事や学習の機会、遊び体験を提供する地域団体への補助を行います。
また、UR都市機構の遊休不動産を活用した「若者の居場所事業」を開始します。区が土地・建物を無償でお借りし、若者支援を行うNPO法人等に提供することで、若者の居場所の創出や支援の充実を図ります。
2-4.教育の充実
「小1の壁」対策として、児童の朝の見守りの「おはようクラス」と夕方の見送りの「おかえりサポート」を、来年度から全小学校で実施します。
学習環境の整備に向け、改築が未定である区立小学校14校について、改築までの間の学習環境の向上を目的に学習環境整備計画を策定し、特にICT環境、プールや学校図書館の環境整備に重点的に取り組むとしています。
ICT環境では、大型黒板が導入されていない全ての学校に、電子黒板と同等の機能を持ったタッチパネルを大型モニターに装着します。プールについては、猛暑の影響から、各学校の屋外プールに遮熱シートを設置していきます。学校図書館については、調べ学習やグループ学習等が可能な「学習情報センター」としての機能を計画的に整備していきます。
次に、不登校児童・生徒への支援として、全中学校に不登校対策支援員を配置し、学習支援や悩み相談、家庭との連絡など、不登校の生徒や家庭への支援のさらなる充実を図ります。学校に行きたくても行けない生徒の居場所として、生徒の主体性を大切にしたきめ細かな教科指導等を行うチャレンジクラスを西池袋中学校内に設置し、教育センターには、「不登校対策スーパーバイザー」を新たに配置し、各学校を巡回し、指導・助言による対応の強化を図ります。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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