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自治体の皆さまへ

葦立ち(あしだち)

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東京都足立区 クリエイティブ・コモンズ

特集面の「あだち生きもの図鑑をつくろう!」は、区内の生物多様性に気づき、守るというSDGs(エスディージーズ)の視点を取り入れた人気事業です。SDGsとは、2015年の国連総会で採択された、持続可能な開発のための17の目標で、1の「貧困をなくそう」から17の「パートナーシップで目標を達成しよう」まで幅広い分野にまたがる内容です。各自治体が知恵を絞り、その達成に向けて努力しています
◆足立区は昨年度、内閣府により「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」にダブル選定され、現在「アヤセ未来会議」が中心となり、綾瀬のまちを舞台に具体的な事業が展開しつつあります
◆そうした中、「これぞ足立のSDGs!」と嬉(うれ)しさの余り、私が飛び上がったエピソードをご紹介します。当区の新規採用職員面接で、「はばたき塾をきっかけに大学に進学でき、今度は自分が何か地域の役に立ちたい」と区職員を志望した学生がいたというのです。はばたき塾とは、難易度の高い高校をめざしているものの、家庭の事情などにより塾などに通うことのできない中学3年生を対象とした区独自の支援事業です。今年度から「足立ミライゼミ」を開校し、高校生にも門戸を広げます
◆支えられた人が、いつか誰かを支える立場に回る。この「想(おも)い」の循環こそが足立がめざすべき真のSDGsだと思うのです。既に様々な場所で同様の循環が始まっているのかもしれません。

足立区長 近藤やよい

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